ボスフォラス海峡の海底を流れる「水中の川」発見―英研究グループ
2010年08月03日付 Radikal 紙
黒海の海底を流れる、世界で唯一活動中の水中の川は、世界の川とは違ったかたちで流れている。国会の海底に水中を流れる大きな川が見つかった。川は地中海からボスフォラス海峡を通って黒海の深地に流れ込んでいる。これは現在までに見つかっている唯一の水中を流れる川である。
イスタンブルのボスフォラス海峡から黒海へまっすぐ海底を流れる深さ約36メートル、全長37キロメートルの川の堆積物の割合はロンドンの有名なテムズ川の350倍以上であることがわかった。イギリスのリーズ大学の科学者らはイスタンブルのボスフォラス海峡の黒海との河口で海底ロボットとスキャナを使って行った調査で重要な発見をした。ボスフォラス海峡から流れてきた水はこの地域の海底で黒海へ伸びる大河をつくっていることが指摘された。
■大量の堆積物を運んでいる
所々に800メートルの広さに広がり、海底に沿って流れる川に加えて運河や滝も発見された。川の水は塩分が多く含まれ、大量の堆積物を運んでいる。黒海の底の深い運河に沿って流れ、塩分を多く含むこの川は、地表のように、氾濫原をつくっている。
発見した調査隊のリーダーであるダン・パーソン博士は「この谷を流れる水の濃度を周りの水と比べると、より濃いです。それは、この川が塩分をより含み、大量の堆積物を運んでいるからです。水は海底表面を流れ、深い海底に向かって流れています。」
専門家は黒海と地中海間の塩の割合の違いが川を作っているこの流れをつくっているのだと語り、地中海から流れて来た塩分を含む水はイスタンブルのボスフォラス海峡を通り塩分の少ない黒海に入る際、川をつくっていると話した。
■レン川の10倍の大きさ
流量は世界の6番目の川になることが明らかになった。37キロメートルの長さを時速6.5キロメートルで流れ、流量は22000立方メートルだと計測された。この点でヨーロッパで流量が最も多い川であるレン川の10倍であるということがわかった。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:19850 )