平和民主党(BDP)の全メンバーは民主市民会議(DTK)に参加した。ディヤルバクルで2日間「自治区」制度について議論する。
平和民主党が民主市民党(DTP)として活動していた時期に(議論の)プラットフォームとして組織した民主社会会議が、「民主的自治」について議論する、2日間開催予定の定例会議が今日ディヤルバクルで始まった。
平和民主党県本部のヴェダット・アイドゥン会議場において行われた会議に来場した党員たちは、2ヶ所に分かれた入口で綿密な調査と身元確認を受けた。セラハッティン・デミルタシュ平和民主党党首とギュルタン・クシャナック副党首、解党された民主市民党で政治活動禁止措置中のアフメト・テュルク元党首とアイセル・トゥールック議員、平和民主党の議員たち、ディヤルバクル広域都市のオスマン・バイデミル市長、郡と町の首長、解党された人民民主党(DEP)のレイラ・ザナ元議員、アブドゥッラー・オジャラン氏の兄弟であるメフメト・オジャラン氏など約50人が参加した。
議長団が選出されたのち、PKKの民間秘密組織クルディスタン共同体連合/トルコ議会(KCK/TM)への強制調査で逮捕されたハティプ・ディジュレ民主市民会議議長の声明を発表された。当該プラットフォームのユクセル・ゲンチ副会長は、クルド問題をはじめとし、経済、信仰、憲法、母国語、国際的な協議、解決への努力といった件について、自分たちがこれまでやってきた活動により、(自分たちが)トルコで最も重要な民主的力となったと述べた。ゲンチ氏は未解決に起因する暴力のが激しさをまし、抗争が最近の10年において最も深刻になり、社会は扇動されており、内戦のふちまで追い込まれようとしていると表明した。同氏は、非常に危機的な環境で会総会が行われると述べる一方で、イネギョルとドルトゥヨルでの出来事を念頭に置き、次のような述べた。、「30年以来途切れることのない戦争の結果をもはや社会は背負いきれない。我々の会総会が民主的解決と平和への扉を少しでも開くであろう、勇気ある議論を行うという特徴を持つということを信じている。この理由から、民主市民会議を含む649の市民団体による「トルコ国軍(TSK)は軍事作戦を、PKKをはテロを停止せよ」という呼びかけに言及し、総会では解決のために双方向の戦争停止プロセスを、一刻も早く開始できるよう、一連の提案と呼びかけを話しあうよう提起する」と話した。
ゲンチ副会長は、PKKがこれまでに17回にわたり停戦決定をしてことがあるとし、「国民投票にむかうトルコにおいて、危険が対峙は避けられねばならない。民主的な解決と平和に道を開くため、武器に訴えることなく対話と交渉で解決の道を開くため、もう1度、停戦という手段を試してみる必要があると思う」と述べた。
ディヤルバクルのオスマン・バイデミル市長が先週、トゥンジェリで発言した「自治区」についても言及したゲンチ氏は次のようにかかった。「『民主自治区』は、考えられうる唯一の具体的な解決策であり、トルコに統一と民主化にもたらす手法として提起された。しかし、これをよく研究していない人々は、これを「分離案」とし、一体的な体制üniter yapıを壊すとみている。そして、「自治区」を主張する人々を裏切り者だと非難されている。しかしながら、クルド問題の解決策として提起された「自治区」案は、実は90年来の歴史をもつ。アラビア語でいえばmuhtariyeにあたる「自治区özerklik」をクルド問題の解決案として提示し、このようなやり方を実施しようと最初にいったのは、ムフタファ・ケマル・アタテュルクである。現在クルド系の人々が口にする解決策を、アタテュルクが建設した国を守るのだという建前で行動する人々が非難するのは、トルコがその建設史とその指導者をいかに知らないかを露呈している。この提案を「恐喝」だと考える人には、ムフタファ・ケマルが「クルド人には自治を」と述べた発表をよく読むようにすすめたい。「大国民議会とムフタファ・ケマルというサインの入ったアルジェリア司令官ニハト・パシャにおくった書簡や、アマスィヤ協定書、また、イズミトでの演説をみてもらいたい。」(後略)
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( 翻訳者:内山直子 )
( 記事ID:19891 )