ショッピングモール(AVM)は閉店のばします―ラマザン時間運用
2010年08月11日付 Zaman 紙

ラマザン月の始まりに伴って、産業界は喜びの熱狂に包まれている。多くの小売店やショッピングモールは、断食をする人たちが快適なラマザンを過ごせるように閉店時間を延長する。

このため各企業は、従業員の生産性が低下するのを防ぎ、売上の損失を阻止しようとしている。これに関しショッピングモール・小売業者協会(AMPD)が第一歩を踏み出した。同協会はショッピングモールの事業主らと話し合いを行い、イスタンブルをはじめトルコ全土のショッピングモールを朝10時に開店し、夜11時に閉店させることで合意した。一部のショッピングモールは朝11時開店、夜12時閉店になる。同協会のメフメト・ナネ会長は、多くのショッピングモールがこの決定を適用する予定だと述べ、ラマザンの最初の10日間での売上の向上はあまり期待していないが、その後は30%の売上増を見込んでいると語った。小売店連合協会(BMD)のユルマズ・ユルマズ会長は、小売業者としてショッピングセンターの事業主らによる決定を受け入れるつもりだと述べた。さらに「小売販売教育プログラム」によって20万人の販売コンサルタントが、サービス基準を向上させるための合意に達した。

ラマザン月が暑くて長い夏の時期に重なったため、客足を遠のかせたくないショッピングモールは新たな試みを始めた。営業時間が夜10時までであるショッピングモールは、イフタール(断食明けの食事)の時間が夜8時19分であるために閉店時間を1~2時間延長することを決定した。ショッピングモール・小売業者協会がイスタンブルをはじめとしたトルコ全土の各ショッピングモールに「朝10時開店、夜11時閉店」の意向を伝えたことが明らかになった。イスタンブルで人気のショッピングモールであるジェヴァヒル、プロフィロやコルパルクを筆頭とした多くのショッピングモールが、同協会のこの方針を適用する予定であることが分かった。メフメト・ナネ会長は、この決定が売上向上にとって重要であると述べ、この措置によって客と従業員の双方が満足できるだろうと述べた。メフメト・ナネ会長は決定には拘束力はないと述べ、「最初のイフタールの時間は夜8時以降始まる。食卓から離れるのも夜9時ごろになる。ショッピングモールを客に有効に利用してもらうために、時間調整は有効な対策である」と述べた。ナネ会長はさらに、ラマザンの最初の数日は各店舗で客の入退店時間を調査し、その結論によって、または地域ごとに多様な時間調整を行うつもりであることに言及した。ナネ会長は、ラマザン月の初めの10日間は売上増加をあまり期待していないとし、それ以降はバイラムのための買い物により売上の30%増を見込んでいると述べた。一方で一部のショッピングモールは、時間をさらに有効利用するために時間調整や販売促進といった対策に乗り出す一方、一部の小売店は特に断食中の人や働いている客を店に引き込むために「昼休み」の「衝撃特価セール」や「2品買ったら1品無料」キャンペーンを始めることがわかった。小売店連合協会のユルマズ・ユルマズ会長は、小売業者はショッピングモール事業者の決定を取り入れるつもりだと述べた。ユルマズ会長は、イフタールの時間が遅くなることが売上に響くだろうと述べ、業界として、一週間目は不振にあえぐだろうが、バイラムの買い物により再び売上が上昇するだろうと述べた。このほか一部のメーカーは従業員の生産性を高めるために就業開始時間を10時にした一方で、就業時間を30分前倒ししたメーカーもある。

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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:19918 )