アレクサンドリアの倉庫で発見されたミイラ、異例の没収へ
2010年08月06日付 Al-Ahram 紙
■ 古代エジプト時代のミイラを納めた棺を没収
2010年08月06日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面
【アレクサンドリア:アマル・アル=ガイヤール】
最高考古学評議会は、ファラオ時代後期の第26あるいは27王朝にまで遡る重要人物のものと推測されるミイラを納めた巨大な木製の棺を没収するという、前例のない措置を決定した。
このミイラはアレクサンドリア市中心部の商店経営者の女性が所有していたが、棺の展示・保管状態が悪かったため没収されることになった。棺は発見された時、店の上階にある倉庫に、立てて置かれていた。
評議会のザーヒー・ハワーッス事務局長は、棺を調査し、それを引き取って所有者に補償を行うための法的措置を講じる委員会の結成が事務局に任じられたと発表した。一方、所有者は棺の補償として100万ドルを要求している。所有者によれば、棺は古代エジプト・ギリシア・ローマ時代に遡る694点ものコレクションの一つとして先祖から受け継いだものだという。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:19926 )