テロ組織PKKの指導部は、8月13日から9月20日の間、一方的休戦を決定した。4か条からなるこの計画がアブドゥッラー・オジャランの許可を得ていることが強調された。
テロ組織PKKの指導部は、一般のクルド人からの「ラマザン月に血を流すな」という圧力に抵抗しきれず、8月13日から9月20日までの期間、一方的な休戦を決定した。組織により行われたこの決定はオジャランの許可を得ていると強調された。4か条で発表された「平和計画」では、刑務所にいる1700人の平和民主党(BDP)の幹部と党員らの解放、アブドゥッラー・オジャランが表明した、解決策に関する3か条の要望が議論されること、オジャランの「平和プロセス」への積極的関与の条件が整えられること、そして選挙の得票率制限が引き下げられることが求められた。
◆オジャランが指示を送った
6月1日に再び活動を開始し攻撃を増加させた組織に対し、クルド人の間で反発が広がり、これがオジャラン側と幹部クラスでの真剣な議論の原因となった。オジャランが組織に「休戦」する方向でしばらく前に弁護団を通して送った指令書は、まもなく返答を得た。組織の指導部はオジャランの明らかにした見解に沿う決定を行った。しかしこの決定はその後2週間の間、弁護団を通してオジャランに伝わらなかった。沿岸渡航船が故障していたという理由で弁護団がイムラル島へ行けなかったためである。このため休戦にむけてPKKがとった決定の発表が遅れた。昨日、渡航船の問題が解決し、弁護団がイムラル島へ向かった。そしてオジャランに休戦の決定を伝え、オジャランの許可を得た。同時刻ごろに、カンディルでもオジャランから返答に注目が集まった。オジャランの許可を得た休戦の発表は、テロ組織PKKに近いことで知られるフラト通信を通して行われた。
◆「得票率制限も引き下げられるよう」
昨日18時に行われたクルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)行政理事局と、クルド人民会議評議会の共同発表で明らかにされた4か条からなる平和計画では、「我々の始めたこの新しいプロセスが永続のものとなるために、まず軍事的、政治的分野に向けられている作戦の停止、双方からの休戦プロセスの発展、1700人に及ぶ文民のクルド人政治家と平和グループのメンバーの解放、オジャランが平和プロセスに積極的に関与する条件を整えること、10パーセントの得票率制限の引き下げ」を重要視するという見解が見られた。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:19942 )