パレスチナ大統領と米中東特使の会談、成果なく終了
2010年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ パレスチナ側、和平交渉の拠りどころ の明確化と入植活動停止を求める立場を堅持
■ アッバース大統領とミッチェル米中東和平担当特使の会談、成果が得られないまま終了

2010年8月11日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:UPI通信】

 パレスチナ解放機構(PLO)のサーイブ・ウライカート交渉局長は、ラーマッラーで行われたマフムード・アッバース大統領とジョージ・ミッチェル米中東和平担当特使の会談の後、「直接和平交渉開始の鍵はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の手中にあり、それはネタニヤフ首相が入植活動停止の取り決めを順守し、二国家解決案の拠りどころとなる前提を受け入れると宣言することだ」と述べた。

 またウライカート氏はラーマッラーにおける記者会見で、「そうすれば直ちに直接交渉が開始されるだろうが、これらはパレスチナ側が課す条件などではなく、署名された協定に基づいてイスラエル政府が履行すべき義務である 」と付け加えた。

 またウライカート氏は、「我々は直接交渉に反対しないし、むしろ直接交渉を望んでいる。ただし、具体的なスケジュールと期限に基づいた直接交渉を求めている。そしてイスラエルがエルサレムを含む入植活動を停止し、合意に基づく領土交換を含めた、1967年の境界線に基づいた二国家解決案の原則 を受け入れることを求めている」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:大橋泰斗 )
( 記事ID:19974 )