国民投票「賛成」表明の党員を処分へ―民族主義者行動党
2010年08月23日付 Milliyet 紙
デニズリ市議会の民族主義者行動党議員のセルマ・エルカンは、9月12日に行われる国民投票で「賛成」票を入れると述べたため、民族主義者行動党県支部によって規律委員会に送られた。民族主義者行動党県支部長ザフェル・カプランは、「太洋の向こうからやってきた命令のデニズリ縁辺部の影響下に止まり、一時として理解できなかった民族主義と仲間に対し間違いを犯した。誰かの声の代弁者は切り捨て、忘れ去られることは不可避である」と述べた。
市議会の7人の民族主義者行動党の唯一の女性であるセルマ・エルカンは、デニズリの地方紙で本日発表された談話で、9月12日に憲法改正の国民投票で「賛成」票を投じると述べた。エルカン議員は、投票の理由を「9月12日のクーデターで拷問を受けて絞首され、犠牲になった理想主義者」を挙げた。「9月12日憲法を市民の意思によって修正し、権利と自由を前面に出した新しい憲法案に個人的に賛成している。民族主義者行動党の執行部が私の決定を敬意をもって受け入れてくれると考えている」と述べた。
この談話が新聞に掲載されたことを受けて、民族主義者行動党の執行部は緊急会合を開き、セルマ・エルカンを県の規律委員会に送った。県の規律委員会は、審議の結果セルマ・エルカンの「追放」という要望を中央の規律委員会に送ることを決定した。中央規律委員会は、15日間検討し決定を下すという。
■ 民族主義者行動党の下では居場所がない
決定を記者会見で明らかにした民族主義者行動党の県支部長ザフェル・カプランは、セルマ・エルカンを厳しく非難した。カプラン支部長は、エルカンの会見は夫で元デニズリスポルのキーパーであるアドゥナン・エルカンがデニズリスポルのゼネラルマネージャーに就任するのも関係しているとし、「理想主義を理解できず、拷問を実見せず、9月12日に何があったかを全く知らないこの女性は誰かにサービスするためこのような会見を行った。9月12日のクーデターの責任を問うことは不可能である一方、これを理解しない人は民族主義者行動党の下では居場所がない。夫がデニズリスポルのマネージャーになることの引き換え、あるいは、私たちが知らない他の密約の対価かをよく考えなければならない。ナスレッティン・ホジャの言葉がある。お金を与える人は、思い通りにできる。トルコ民族主義は、決してそうではなかった。使い捨てにはされなかった。」
民族主義者行動党に、心をささげた何千人もの人々の票を得て選ばれた人は、こうした名誉を自覚する必要があると強調したカプラン支部長は、「国民が彼女に与えた名誉や誉れが負担になり耐えきれなくなった。「太洋の向こうからやってきた命令のデニズリ縁辺部の影響下に止まり、一時として理解できなかった民族主義と仲間に対し間違いを犯した。誰かの声の代弁者は切り捨て、忘れ去られることは不可避である。」
■ 夫を道具にしたことは私を悲しませた
セルマ・エルカンは、県支部の決定に悲しんだと発言した。エルカン議員は、新聞への談話で気持ちを述べたとし、「規律員会に送られることは私をとても悲しませた。民主主義的政党のメンバーであると考えていた。私はこうした考えを党の中で何度も述べた。私の考えに敬意を示すのを待っていた。とても失望した。特に、スポーツ選手である夫を政治の道具にしたことは悲しませた。これはとても辛い非難である。現在驚いているところだ」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:20012 )