政府関係者、オジャラン終身刑囚との接触を否定せず、BDPは歓迎
2010年08月24日付 Milliyet 紙

平和民主党(BDP)はエルドアン首相の顧問の一人であるアクドアン氏の発言を歓迎した。平和民主党のビニジ議員は「政府とオジャランの対話は有意義」と述べた。

政府がテロリストであるアブドゥッラー・オジャランと接触を行なったという説は、公正発展党(AKP)によって強く否定されているが、テロ組織PKK及び平和民主党関係者らはオジャランとの接触が存在したとの主張を続けている。シャンルウルファ選出のイブラヒム・ビニジ平和民主党議員は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の顧問ヤルチュン・アクドアン氏の「政府とPKKの取引は有り得ない。確かに国家と刑務所の囚人との接触は存在しうる。だがこれを取引と解釈するのは誤りだ」との発言をうけ、「KCK(クルディスタン社会連合トルコ議会)も『我々の指導者との対話が持たれた』と言っている。発表は一致している。政府とオジャランの対話は有意義な行為だ。平和民主党支持層は歓迎している」と話した。テロ組織PKKの都市部組織でありビニジ議員が言及したKCKも、発表において、オジャランとの接触が存在したと指摘し、エルドアン首相が接触があったという説を否定したのは民族主義者行動党(MHP)支持層から票を獲得するためだと主張した。

■KCKから興味深い発表
PKKの都市部組織KCKも昨日フラト通信に対して発表を行い、(政府の)オジャランとの接触があったと明かし次のような表現を用いた。「我々は事実に基づき記者会見を行い、なぜ我々がこのような手段をとったのか明らかにした。これらの事実のうちの一つは、トルコ政府の担当機関が、政府がその事実を知っている中で我々の指導者と行なった対話である。我々の指導者は、自身との間で行なわれた対話と多くの市民社会団体が行なった休戦の訴えの両方を考慮し、我々の運動に平和へのチャンスが与えられたという内容のメッセージを送った。我々の運動の執行部はこのメッセージを考慮し、イスラム世界にとって神聖なラマザン月も鑑みた上で、活動休止期間を発表したのである」
発表では、活動休止の決断から10日が経ったこと、しかし政府はこの期間を適切と見なさなかったことが指摘され、この間にも作戦は継続していると強調された。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:20013 )