参謀本部、ベルク将軍に関する報告書発表―嫌疑は事実無根
2010年08月24日付 Radikal 紙

参謀本部は、「エルゲネコン」に関与して行動した罪に問われている元第3軍司令官サルドゥライ・ベルク将軍についての報告書を完成した。報告書では、「主張はいかなる文書(物的証拠)にも依拠しない個人的かつ仮説的評価」とされている。

付録書類と合わせて500ページに上る報告書には陸軍司令官に任じられたエルダル・ジェイランオウルのサインがあった。

報告書の主題は、時の第3軍司令官サルドゥライ・ベルク将軍がエルズルムとエルジンジャンで「エルゲネコン」テロ組織に関与して行動したという主張だ。ベルク司令官は、これによりエルズルム特別検察局が準備した訴状で最重要容疑者の立場にある。

■ ジェイランオウルのサイン

参謀本部は、訴状を調査するために特別調査委員会を組織した。委員長に陸軍司令官のエルダル・ジェイランオウルを指名した。

委員会は、サルドゥライ・ベルク司令官と共に10名の将官と16名の士官、2名の下士官と1名の下級兵曹長を調査した。何百もの書類が調査された。

■ 「セミナーでPKK問題だけが話し合われた」

報告書で調査した最初の問題は、サルドゥライ・ベルクが「セミナー」の名の下クーデタ計画の会議を行っていたこと、「反動と闘争活動計画」という書類に署名があるといわれるドゥルスン・チチェキ大佐もこの計画に参加していたといわれる。

報告書は、第三軍では陸軍の計画に相応しいセミナーが開催されたが、検討した問題はクルディスタン労働者党(PKK)との闘いであったと強調している。

セミナーに参加したのは17名で、PKK以外のいかなる問題も話し合われなかったとされている。

■ 「チチェキはエルジジャンに来なかった」

ドゥルスン・チチェキ大佐はセミナーに参加せず、エルジジャンにも来なかったことが強調されている。

■ 示威活動

委員会は、サルドゥライ・ベルクがエルズルムの検事らを脅すために都市の中心で軍隊の示威活動を計画したという問題も調査した。

これは、冬の演習の一環で計画されたものであるとされ、「この活動が検事への脅しと映ったのは、一部のメディアによる騒動の引き起こしを意図したねつ造によるもの」と述べた。

■ 違法なことはない

報告書の結論部分で検事がサルドゥライ・ベルクについて述べている容疑と関わるいかなる情報、書類、準備、実行に関わるものも発見されていないという主張が注意を引く。

報告書で、「ベルク将軍が、武装したテロ組織に関わる行動を起こしたとする主張はいかなる文書(物的証拠)にも依拠しない個人的かつ仮説的評価。法律に反するいかなること、行為も発見されなかった」とした。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:20016 )