インターネットサイト問題で「引退」のウースズ将軍、私服で裁判所へ
2010年08月25日付 Milliyet 紙
ハサン・ウースズ陸軍大将は参謀司令本部で非合法なインターネットサイト開設に関与した問題で告発されており、一昨日、第一軍司令官の任務から離れ、昨日、私服にて裁判所で供述を行った。
一昨日、第一軍司令部の任務をエーゲ軍司令部ハイリ・クヴルクオール大将に引き継ぎ、8月30日に退役するハサン・ウースズ大将は、昨日(24日)「非合法インターネットサイト」捜査に関して4時間にわたり供述を行った。ウースズ大将の供述に際し、イスタンブル県共和国次席検事トゥラン・チョラックカドゥ氏も同席した。
ゼケリヤ・オズ検事は、参謀司令本部内部で非合法で悪質なプロパガンダの実施と政府破壊を目的としたインターネットサイト開設の問題のため設置された「非合法インターネットサイト」捜査を進めており、19人を供述に召喚していた。
昇級が討議されていた重要なYAŞ(高等軍事評議会)が開催されるなか、供述のために召喚された人々のなかには陸軍司令官として名前が挙がっていた元第一軍司令部ハサン・ウースズ大将もいた。ウースズ大将の陸軍司令官への昇級任命については、その後レジェプ・タイイプ・エルドアン首相により却下された。
3日間で供述に召喚された19人のうち、一部の人々は海外滞在中という理由を伝え、その他の人々は検察局へ報告書を提出した。報告書による説明延期の期日がやってきた、文民1人、軍人8人の合計9人が供述を行った。ウースズ大将は、まず10日間の延期報告書に続き更に10日間の延期報告書を提出した。8月30日に退役するウースズ大将は、先日式典にて第一軍司令官の任務をエーゲ軍司令官ハイリ・クヴルクオール大将へ受け渡した。
報告書の期日が昨日(24日)であったウースズ大将は、13時10分に警護員と2人の弁護士とともにベシクタシュにあるイスタンブル裁判所へ行った。ウースズ大将は、検察官と裁判官が使用する入口から裁判所へ入った。ウースズ大将はゼケリヤ・オズ検事に4時間にわたり説明を行い、17時15分に裁判所から立ち去った。オズ検事は、法務省の回章によりイスタンブル県共和国次席検事トゥラン・チョラックカドゥ氏とともにウースズ大将の供述を取った。ウースズ大将は、裁判所から出てきた際の(記者たちの)質問に対し、「さようなら」とだけ述べ立ち去った。
■回章
2006年1月1日付回章は以下の通りである。「国家の高位の職務にて奉仕する共和国大統領、国会議長、首相、参謀司令本部総長、閣僚、高等司法組織の長及び首席検事、国会議員、軍司令官の立場の人物に関する捜査は、共和国首席検事あるいは同人が任命する共和国次席検事により執行される」
■トゥラン・チョラックカドゥ次席検事:監視下の同席
イスタンブル県共和国次席検事トゥラン・チョラックカドゥ氏は、自身の執務室で行われたウースズ大将への尋問の後、新聞記者の質問に応じた。チョラックカドゥ次席検事は、ウースズ大将が疑わしいために尋問が行われたと述べた。チョラックカドゥ次席検事は、共和国検事ゼケリヤ・オズ氏による尋問の間、自身も監視下にあったと述べた。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:20018 )