「クルド人だから閣僚になれないとはいわれなかった」―チャーラヤン国務相
2010年08月27日付 Hurriyet 紙

国務相ザフェル・チャーラヤンは、平和民主党(BDP)の(クルド人地区の)民主的自治への要請が分離主義的であることを主張し、「私はこの土地の人間です。私は誰からも『お前はクルド人だから、閣僚にはなれない』とは言われたことはありませんでした」と語った。

8月26日のマラズギルト戦勝記念式典に参列するため、ムシュ県を訪れたチャーラヤン氏は、自治要請に関し、以下のような意見を述べた:

■ クルド人であるために、一体どのような損をするというのか

「私はこの土地の人間です。ここを出て、学び、職に付きました。現在に至るまで、国家もその他の誰も、私に対し『お前はクルド人だから、教育を受けられない』とは言いませんでした。実業家、アンカラ産業会議所、トルコ商工会議所連合(TOBB)代表者、国会議員、閣僚にはなってはいけない」と言われたこともありませんでした。誰かも私に対し、『お前はクルド人だ。教師、知事、警察署長、工事受注者、旅行代理店経営者になれない』とは言いませんでした。私がここで聞きたいのは、この(クルド人であるという)ことで、一体、誰が損失を被ったというのか、ということです。」

■ 自治政府への要請は誤り

「トルコ共和国はトルコ人、クルド人、ラズ人、チェルケス人によって一体となっており、これらを切り離すことはできません。憲法の、決して変えられることのない最初の2つの条文もこのことを示しています。トルコ共和国は国家誓約で定めた国境と、トルコ語を公用語とする、分かちがたい統一体なのです。これに反対を唱え、そのことを指向する人たちは、意味もなくその考えに取りつかれているのです。それらの人たちは国家の統一と一体性を望まない人々です。これは自治への要請を行い、不快な状況をつくり、挑発をすること以外の何者でもありません。その違い、この違い、その土地、この土地、この旗、別の旗、自治政府による統治…。これらは誤った要請です。政府は改革計画を実行しています。目的は国家の統一を守ることです。この地域の人間として言います、これらは誤った要請です。」

■ エルドアン首相、トルコ商工会議所連合(TOBB)に対する非難はない

チャーラヤン国務相は、TOBB代表リファト・ヒサルジュクルオールを代表とする執行部がここ最近、タイイプ・エルドアン首相と会談を行ったと述べた。そして、その場で首相は国民投票に関して、何の非難もしなかったことを明らかにした。チャーラヤン自身も参加したというこの会談では、(2000-2001年の)TOBBの「エヴェト(=イエス)」キャンペーンに関し、何の批評や否定的な表明もなされなかったと述べ、以下のように続けた:

「首相は全ての会議参加者の質問を受けつけました。全ての問いに対し、一つずつ答えていました。首相は国民投票に関し、経済社会委員会や税金の未払いによって国外への渡航ができない実業家たちの問題を解決する条項が、実業界の要請によって変更させられたと語りました。この要請が実業界から出たこと、そして実業界がぜひこの改変後の内容を実行する必要があることを述べました。」

■ トルコ商工会議所連合(TOBB)とトルコ実業家協会(TÜSİAD)を混同しないように

「TOBBとトルコ実業家協会を混同しないよう気をつけなければなりません。TOBBへの所属は義務であり、そこに自由意思はありません。市民団体のような私的な種類の組織ではありません。そのため、政治活動もしてはなりません。しかしながら、トルコ実業家協会は市民団体です。これは個人の意向によって所属を決めることができます。」

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:20036 )