■海賊、スエズ号の解放に400万ドルを要求
2010年8月22日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP国内面
【ハーニー・ウマーラ】
責任ある情報筋は、ソマリアの海賊が、今月初め以来乗っ取られているスエズ号解放と引き換えに400万ドルを要求したことを明らかにした。その船は現在ソマリア北部の紅海沿岸にあるガールード地区[ソマリランド]に停泊している。
情報筋が本紙に述べたところによると、紅海船舶リース運航社は、同船の市場価格が300万ドルを超えないことを考えるとこの[身代金の]金額は行き過ぎであるとして、支払いを拒否した。また同筋は、当初海賊は2000万ドルを要求してきたが、金額を両サイドの合意が実現するレベルにまで下げる試みの中で、エリトリアの仲介人が現在も海賊と交渉を続けていることも明らかにした。
情報筋は、[このような]海賊による詐欺的手法は新しいものではないとして、2008年3月にも同社の船が乗っ取られ、犯人らは1000万ドルの身代金を要求したが23日間の交渉の結果60万ドルが支払われ、その後、船員の解放も完了したということを強調した。また海賊は、会社の経営陣に圧力をかける事により可能な限り多くの利益を得ようとして、スエズ号の乗組員に家族や親せきと連絡をとることを許していると述べた。
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( 翻訳者:風間満 )
( 記事ID:20040 )