「ヤフー」の代わりに「ヤーハッグ」:国産インターネット検索エンジンの開発、始まる
2010年08月28日付 Jam-e Jam 紙
ジャーメ・ジャム・オンライン
イラン情報技術社の研究開発局長は、国産インターネット検索エンジン開発プロジェクトの研究段階が開始されたことを明らかにし、詳細を説明した上で、「通信情報技術相の発言から、この検索エンジンの名は『ヤー・ハッグ』(おお、神よ)となるだろう」と述べた。
ハーディー・マレクパラスト氏はメフル通信とのインタビューのなかで、国産検索エンジンの詳細について説明するなかで、同プロジェクトはイラン人ユーザの国内における必要性に対応することをその目的としていると強調した上で、「GoogleやYahooといった国際的な検索エンジンは、国内外ユーザの必要性に対して利用されているが、国産検索エンジンは国内のイラン人ユーザのみをユーザとして想定している。〔イランの〕政府や行政機関にサービスを提供するためだけのものだ」と述べた。
国産検索エンジンは国内インターネット網に実装される予定
同氏はまた、「国家インターネット網」として知られる国のインターネット網に国産検索エンジンが実装されることになるだろうと指摘し、次のように続けた。「国産検索エンジンは何よりも、〔イランの〕政府・非政府機関にサービスを提供し、高速な情報提供を図ることを目的として、実装される。この検索エンジンによって、国内にある全サーバ内の情報が検索・取得可能となるだろう」。
マレクプール氏は、国際的な検索エンジンに対する国産検索エンジンの長所・特長について、「GoogleやYahooといった検索サイトには、インターネットを通じてしかアクセスできない。しかし国産検索エンジンにアクセスするには、国のインターネット網に接続するだけでよい。インターネットにアクセスするよりも、費用はずっと低い」と述べた。
〔‥‥〕
同氏は、「このプロジェクトの研究段階に、少なくとも4ヶ月はかかる。90年末〔2012年3月下旬〕までには、契約業者の選定入札を行い、〔プロジェクトの〕実施段階にもっていくことが可能となるだろう」と述べた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:20058 )