改憲国民投票加熱―クルチダルオールの首相批判
2010年09月04日付 Milliyet 紙

クルチダルオールは、「ムスリムの女性が修道女のような身なりをすることに対して、Evet(Yes)」というポスターは自分たちの政党のものではないと述べ、これをつくった人物を明らかにしなければ、その責任は政府にあることになる」と話した。

ケマル・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、エルドアン首相の共和人民党に対する発言を批判し、「テロリストであるアブドゥッラー・オジャランに対する恩赦を含んだ法案にある署名が首相のものでないなら、明日、私は党首を辞任します。このポスター(「ムスリムの女性が修道女のような身なりをすることに対して、Evet(Yes)」)は我々のものではありません」と語った。CNNトルコで質問に返答したクルチダルオールの批判の要約は次の通り:

■どんな顔をして: (政府がオジャランに恩赦を検討していることに対し、共和人民党が批判したことに関して、エルドアンが「重大な嘘、悪質なプロパガンダが行われている」と述べたのが明らかになったことを受けて)、この署名(恩赦を含む法案への署名)が首相のものではないなら、私は明日(5日)の朝11時に共和人民党党首の座を辞任すると約束します。我々は手元に書類(証拠)がないのに、話したりはしません。首相がどのような顔で、申し訳ないが、どのような政治倫理をもって、法案に署名したのか、その法案について我々は述べているのです、といって激しく非難している。

■修道女のポスターは共和人民党のものではない : (エルドアン首相が、共和人民党がイスタンブルとディヤルバクルにおいて「ムスリム女性が修道女のような身なりをすることに対してEvet(Yes) 」というポスターを掲げたと述べながら、これは「頭をスカーフで覆っている私の姉妹の格好を、修道女の格好と一緒にする考え方だ」と語ったと伝えられたことを受けて)、おそらくアンカラでも掲げられていたのです! このポスターは誰が掲げたのでしょうか、共和人民党の党中央本部にはこのようなポスターはありません。我が党のイスタンブル県支部長は刑事告発しました。彼は、Mobese(訳注:総合型の都市情報・セキュリティシステム)を使って調べるよう、請願書で要請しました。それ以前に憲法に関するポスターが掲げられていました、我々は知りえていなかったというのでしょうか?彼らは商業上の秘密とは言いませんでした。我々は公正発展党(AKP)が行ったような何兆もの資金をつぎ込みキャンペーンを張りませんでしたし、我々のポスターは1つの掲示板にさえもありませんでした。挑発行為です。私は首相を残念に思う、人はこれほどまで哀れな状況に陥るべきではない。これを行った人物が明らかにならなければ、この責任は政府にあることになります、準備したのは政府です。共和人民党党員が犯人なら、追放します。この事件は内務省により、解明されなければなりません。誰が行って掲示板を準備し、そのお金を誰が支払ったのか。

■首相は山男(PKK)か?: (エルドアンが共和人民党を『砂の政党(不安定で脆い政党)』と発言したことで)、 首相は(国家を)分裂させるという使命をもっている(ようだ)。そこにいる人々はわが国民です、そうではないのですか?首相自身の政党は山の政党(註:砂と言われたことに対し山と表現し、それは同時にPKKシンパを意味する)なのですか?我々は彼(首相)に向って、あなたは山男(PKK)ですかと言わなければならないのですか?皆が我が同胞なのです。

■首相の耳はとても大きい: 首相の耳はとても大きく、次第に大きくなりつつあります。憲法改正後、首相の耳はもっと大きくなるでしょう。みんなが言うことを聞くようになるでしょう。そういうことが言われているのだから、あなたは(首相)はレムズィ・ギュルに電話した際、なぜアメリカにいるあなたの娘に2万から2万5千ドル送りなさい」と言ったのですか?これも違法です。

■のろしを使って話そうとでもいうのか: (「あなた方も盗聴されていますか、盗聴器を探させていますか?」 という質問に対して) 、十中八九私が話す内容は聞かれているでしょう。交通大臣は「信用できないなら、電話で話さないように」と言いました。我々に何を使って話せというのでしょうか?のろしを使ってですか?

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:20089 )