オーストリア首相、極右の反イスラーム・キャンペーンを強く非難
2010年09月05日付 Al-Ahram 紙

■オーストリア、イスラームへの中傷行為を強く否定

2010年09月05日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

【ウイーン:ムスタファ・アブドゥッラー】

ヨーロッパの極右がイスラームやムスリムに対して仕掛けている数々の問題はまだ終わっていないようだ。

ヨーロッパ諸国に在住するイスラーム教徒コミュニティと、ここのところ声高になっている右派の支持者たちとの間で持ち上がっている最新の対立を鎮火しようと、オーストリアのヴェルナー・ファイマン首相・社会党党首が、極右の自由党が国内のイスラームおよびイスラーム教徒にたいして仕掛けているキャンペーンを厳しく非難した。そして自由党を含む極右勢力がイスラーム教徒コミュニティなどのマイノリティに対して掲げている人種差別的スローガンへの断固たる拒絶の意思を表明した。

首相はシュタイアーマルク州およびウイーンでの地方選挙と同時期に起こされたこの自由党のキャンペーンは、どんな形であれオーストリアの意見を代表してはいないと説明し、オーストリア国家は平和的な対話や、諸文化や諸宗教の尊重に基づくアプローチを遵守していく考えを確認した。

一方で、オーストリア・イスラーム機構のアナス・アッ=シャクファ会長は、オーストリアを含めヨーロッパ全土が右傾化していることから、自由党の選挙キャンペーンがあらゆる面で一線を越えてしまうのではとの懸念を表明した。

興味深いことに、こうしたイスラームへの中傷行為が持ち上がったのと同時期に、自由党はモスクのミナレット建設や、国内でのヒジャーブやニカーブ着用に関して国民投票を実施するよう求めていた。

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( 翻訳者:在間咲野 )
( 記事ID:20095 )