キプロスのトルコ人が、天啓の夜をギリシャ側にある「ハラ・スルタンの修道場(テッケ)」で祝おうという計画が危機に瀕している
北キプロス政府は、今夜開催が計画されているイフタールと天啓の夜のプログラムを準備するユスフ・スイチメズ宗務長官を解任した。突然の解任に驚き今日集団でレフコシャからラルナカに向かう準備をしていた600人に近いキプロス国民は当局からの説明を待っている。ムハンマドの実のおばであるウンミュ・ハラムの墓があるハラ・スルタン修道場はムスリムの人々にとって格別の重要性を持っている。
キプロスのムスリムたちは例年通り、今年も宗務局に申し込んだラルナカのハラ・スルタン修道院で行われる予定のイフタールと天啓の夜のプログラムに参加したいと申し出た。プログラムのために14台のバス、100台を超えるタクシー、ミニバスと 救急車からなる一団でレフコシャから向かう計画がされていた。プログラムのために800人分のイフタールが用意された。しかしこの計画の全ては、ユスフ・スイチメズ宗務長官の解任により危機に陥った。この件に関してコメントを出したユスフ・スイチメズ宗務長官は「一昨日、終業時に解任が発表されました。理由として私に『これは政治的な決断だ』といわれました」と話した。スイチメズ宗務長官は代理を務めるメフメト・エミン・イェルテキン氏はトルコ国民であることからギリシャ側に渡ることができないと述べ、組織内で障害が出てくるだろうと指摘した。
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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:20101 )