12の試験で問題、再作成へ―「大学入試センター」試験問題漏洩事件
2010年09月08日付 Hurriyet 紙
大学入試センター(ÖSYM)は、2010年に実施予定である公務員試験(KPSS)と医師試験(TUS)を含む12の試験問題を新たに作成し、試験日も変更すると発表した。「試験問題(データ)の入ったパソコンに、手が加えられたため試験の機密性が失われた」と説明し、試験委員会も刷新されると発表した。
高等教育機構(YÖK)及び大学入試センター(ÖSYM)は、公務員試験(KPSS)、大学入試一次試験(YGS)、通信制大学(放送大学)試験で、次々と起こった不正スキャンダルにより、本年中に実施予定の12の試験問題を「機密性が保たれなかった」ことを理由に、新たに作成する。大学入試センター(ÖSYM)は、一昨日(6日)中等教育及び大学学部卒業者対象の公務員試験(KPSS)及び医師試験(TUS)の延期を発表し、昨日(7日)も文書による説明発表を行った。検察の捜査により、試験問題の機密性が保たれなくなったとし、次のように説明した。
■試験日の変更
「7月10~11日に実施された公務員試験(KPSS)に関する漏えい疑惑に関して、アンカラの共和国首席検事の通達により、入試センター試験問題準備室にあったメイン・パソコンとその他の周辺機器内の画像等が、捜査のため押収されたので、2010年末までに実施予定であった12の試験問題の機密性は保たれなくなりました。これらの試験問題を新たに作成するため、試験は公表済みの日付には実施されません」
■ヤルマアン大学入試センター(ÖSYM)センター長:カンニングはない
大学入試一次試験(YGS)のカンニング事件に関し、エスキシェヒル県警が4ヵ月前にÖSYMに警告したが、対策がとられなかったとする主張に対し、ÖSYMによる二度目の文書による説明では「試験問題が漏洩した証拠はない」としている。ウナル・ヤルマアン大学入試センター(ÖSYM)センター長は、「警察からの文書で挙げられた28名のうち、18名は受験しなかった。受験者の間でカンニングが行われたということに関し、証拠は発見されていない」と話した。
■試験問題漏洩ならば、試験は延期
ヤルマアンÖSYM会長は、公務員試験(KPSS)の試験問題が漏洩したとする主張の正当性が立証された場合には、教育学試験は無効になると述べた。ヤルマアン会長は、公務員試験(KPSS)は延期されたのち、11~12月に実施される予定であり、本年中に全ての試験が実施されると述べた。
■血と汗と涙の結果
トルコ各地からアンカラに集い、『我々の声をきいてくれ運動』と称するグループは、公務員試験(KPSS)を延期させないために高等教育機構(YÖK)の建物前で2時間の座り込みを行った。インターネットのソーシャル・ネットワーキングサイトのフェイスブック(Facebook)においても、『2010年公務員試験(KPSS)での正当な高得点取得者』グループを組織した教員候補者らは、「(高得点は)カンニングの結果ではない、血と汗と涙の結果である」と主張し、自身らは被害者であると述べた。
■カルス県出身の人々への謝罪
大学入試センター(ÖSYM)執行部メンバーのアブドゥッラー・チャヴシュオウル氏は、一昨日(6日)ヒュリイェット紙に対して説明をおこない、カルス県で公務員試験(KPSS)の間、何時間にもわたり携帯電話を用いてカンニングした人物を捕まえたと述べていた。チャヴシュオウル氏は昨日(7日)、県名を間違えてしまい、「読者及びカルス県の人々に謝罪します。アール県で起きた事件を誤ってカルス県と言ってしまいました」と述べた。
■学長:通信制(放送)大学(AÖF)のカンニング事件は個人的犯行
エスキシェヒルのアナドル大学のダウット・アイドゥン学長は、通信制大学部(AÖF)試験では個人によるカンニングがあり、組織的な試験問題漏洩事件ではないとした。アイドゥン学長は、文書による説明で、土曜日に実施されたイスタンブルでのAÖF統一試験で、簿記科目の試験で一人がカンニングをし、捕まったと述べた。
■宗務庁にも影響
宗務庁が臨時職員採用のために実施する口頭試験は、公務員試験(KPSS)漏えい捜査の結論が出るまで延期された。
■児童たちは9月14日に、新学期
幼稚園及び小学校1年生は、9月14日火曜日に最初の授業を開始する。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:20116 )