聖クルアーンの啓示1400年を記念した国際会議、トルコで開催
2010年09月09日付 Al-Ahram 紙

■ クルアーン本の統一をエジプトが提案

2010年09月09日付『アル=アハラーム紙』(エジプト)HP1面

【イスタンブール:ハーラ・アフマド・ザキー】

エジプトは、聖クルアーンが啓示されてから1400年を祝う国際会議の最終セッションで、あらゆるアラブ・イスラーム国家で聖クルアーン本の統一を行うことを提案した。

イスラーム歴史・芸術・文化研究センター長で同会議を後援したハーリド・アラナ博士は、ムスリム間の統一問題は最重要課題であると発言し、トルコ宗務庁長官アリー・バルダコール教授もこれに賛同して、「統合、それこそが宗教の最重要価値である」と述べた。またセネガルのムハンマド・バンダン宗教問題担当相は、イスラーム会議機構の現在の議長を務めるアブドゥライ・ワッド大統領の演説をアラビア語で代読し、聖クルアーンの暗誦コンテストの組織拡大を求めた。またイスラーム諸国会議機構のエクメッディン・イフサンオール事務局長は、この会議はパキスタンの被災者について話し合い、イスラーム諸国がこれらの被災者の側に立つ必要性を話し合う良い機会だと思うと述べた。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、聴衆を熱狂させる即興のスピーチを行い、聖クルアーンは、民族や人種、国民の間の溝を埋め、地理的に隔てられているものを宗教とイスラーム文明は結びつけることができる、と語った。

さらにエルドアン首相は、「紛争とテロと貧困の問題がイスラーム世界の額に運命として書かれているわけではない。そうした問題は、イスラーム社会の人々の間にはびこる階級差や富の分配の不平等の結果として起こるものだが、我々には復興するべき文明の蓄積があるのだ」と述べた。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:20133 )