高等選挙委員会、投票所を「公共の場」とする
2010年09月12日付 Zaman 紙

高等選挙委員会は、自由に関する憲法改正の国民投票において、直前なって自由を制限する決定を下した。高等選挙委員会は投票が始める僅か数時間前、投票所を「公共の場所」とし、頭にスカーフを被った状態で職務に就くことを禁止した。同委員会が2010年9月11日に賛成多数により決定した第 744号決定事項では、「投票所を公共の場とし、選挙管理委員会で職務に就く者もサービスを提供するという観点により、政党側から名前が知らされた選挙管理委員会職員は、法律と拘束力のある決定でもって定められたドレスコードに従わなければならない。」

この決定により、イズミルで多くの投票所担当者が選挙管理委員会の仕事に就くことができなかった。特に、共和人民党員たちは学校を視察し、スカーフを被った職員に難色を示した。バイラクル・イムバト初等教育学校、チャムクラン初等教育学校、コナック・ギョズテペ職業女子高校では、スカーフを被った職員は職につかないことが望まれた。

イムバト初等教育学校の第2135投票所では職員のハティジェ・オゼン女史にもスカーフを被っているという理由で職務に就けないと伝えられた。反対意見を受けて、学校を訪問した高等選挙委員会の監査員はオゼン女史がスカーフを巻いた状態では職務に就けないと話した。この法律の適応に市民が反応を見せたのに対し、オゼン女史にカツラをつけるかスカーフをあごの下で結ぶよう提案した。オゼン女史もスカーフを首の後ろで結ぶことで職務に付くことを許可された。

ギョズテペ女子職業高校、第1155投票所のセベル・アフメトオール・アクギュルと、第1046投票所のケズバン・ジャンポラトには、民族主義者行動党党員だという女性が、以前にスカーフを被って職務に付いた女性はいなかったとして、今回も認められないと話した。この学校で共和人民党党員が間に入り、障害を除いた。

バイラクルで女性2人と男性1人がチャムクラン初等教育学校に足を運び、教室を見て回った。共和人民党は第1083投票所のスカーフを被ったハティジェ・エルギン女史が職務に就けないことを伝えた。弁護士を通して、エルギン女史の代わりに監査人のハサン・ドアンが職員に選ばれた。共和人民党は彼が選ばれたことにも反対したが、選挙管理委員会会長の仲裁で説得された。

*注:トルコでは、公的職務につく人が、「公共の場」でスカーフを着用することが禁じられている。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:20147 )