エジプト、断食明けを祝う
2010年09月11日付 Al-Ahram 紙

■エジプト、数百万の国民が公園やピクニック場でイードを祝う

2010年09月11日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP1面

昨日、多数の国民が各地域でイード・アル=フィトル[ラマダーン月明けを祝う祭]の初日を祝った。多くの家族が、このめでたい日を好んで公園、ピクニック場、遊園地、遺跡地、海岸などで過ごした。

イードの祝い方は多様化し、子ども向けアトラクション企画が多い地域もあれば、先祖から受け継いだ[祝いの]慣習を踏襲する地域もあった。また、多くの地域で観光客が地元住民とイードの喜びを分かち合った。孤児にはプレゼントが配られ、慰問団が入院患者を訪問した。

昨日の朝、フスニー・ムバーラク大統領はマルサ・マトルーフ市の大モスクでイード明けの礼拝を行い、市民とイード・アル=フィトルを祝福しあった。マトルーフ市民はムバーラク大統領を熱烈に歓迎し、イードの喜びを大統領が共有してくれたことへの感謝を表した。

イードの説法師を務めた共和国ムフティーのアリー・グムア師は、「イスラームは、喜び、歓喜、人々を幸せにすることをムスリムに教示している」と強く訴えた。

同師は、「預言者(彼の上に平安あれ)は、ムスリムの心を構成するものの中には喜び、歓喜、幸福があり、それらはムスリム的性質と切り離すことが出来ないと捉えた。悲嘆がイスラームの一部だと考える人々とは違い、イスラームは悲しみから自由だと考えたのだ」と述べた。

さらに共和国ムフティーは、「使徒(彼の上に平安あれ)は喜びと笑いを好み、他の人々、あらゆる老若男女に喜びがもたらされることを好んだ」と強調した。

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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:20171 )