80年クーデター「首謀」エヴレン将軍・元大統領への公的審査、はじまる
2010年09月17日付 Radikal 紙


1980年9月12日クーデターに関する最初の審判がはじまった。アンカラ県特任共和国検察は、「人権協会」(İHD)の告発をうけ、当時の参謀総長ケナン・エヴレン、海軍総司令官ネジャト・トゥメル、空軍総司令官タフスィン・シャーヒンカヤの尋問にむけ、2010/605番の仮登録をし、公式に審査を始めた。

アンカラ県特任共和国検察局は、1980年9月12日クーデターから30年をへて、最初の審判を開始した。、人権協会が、9月13日付で行った告発を受け、当時の参謀総長ケナン・エヴレン、海軍総司令官ネジャト・トゥメル、空軍総司令官タフスィン・シャーヒンカヤを裁くために、公的な捜査を開始した。この歴史的な捜査には、2010/605番という仮の番号が付けられた。

■裁判も可能

捜査ののちに検察は、クーデター首謀者であるエヴレン、トゥメル、シャーヒンカヤに関し、「裁判は可能(だが、告訴せず)」という、非告訴の決定を下すかもしれない。もっともありうるとみられているこの非告訴の決定に対応するため、人権協会は、直近の特任裁判所であるイスタンブルで、不服申し立てを行うことができる。検察の出す決定は、ひとつの「判例」となる。この決定は、時効や、(年齢により)不問扱いのような法的議論にも回答となる。

■証言へ呼び出し可能

審判の枠内で、事情聴取、情報収集、逮捕、捜索のような、法的手続きが実施される。この枠内で、エヴレンやその他のクーデター首謀者の事情聴取が行われる。こうして、司法は、はじめて1980年クーデターを審査することになる。

■告発書はアンカラへ

さる9月12日に行われた国民投票で憲法の暫定15条が撤廃された結果、エヴレン氏を含む司令官やその他の上級公務員を裁判にかけるかどうかの議論が沸騰した。それをうけ、多くの県で、司法告発がなされた。アンカラでは、人権協会のほか、「十分ではないが、国民投票に賛成票」プレットフォーム、被害者教会、80年クーデター後に拷問をうけた何人かの「理想の炉」メンバー、平和民主党国会議員らが、司法告発を行った。

これらのアンカラでおこなわれた告発は、検察により、ひとつの裁判書類にまとめる予定だ。クーデターは、アンカラを拠点に行われたので、トルコ全土での司法告発は、すべてアンカラにまとめられるとみられている。(後略)

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:20191 )