「マルディンのマドラサ遺跡」ファッションショー論争
2010年09月20日付 Milliyet 紙
有名なデザイナージェミル・イペックチが9月25日土曜日由緒あるマルディンのマドラサ遺跡で行う予定で、有名なモデルも登場するファッションショーに市内で様々な批判がおこっている。
マルディン商工会議所メフメト・アリー・トゥタシュ会頭は、アルコールを取り扱わないために実施に不都合はないとした一方、マルディン県の宗務局職員メフメト・クズルカヤはコメントを控えた。シリア正教会のサーリバ・ウズメン府司教は「我々の修道院でファッションショーを開催したいとしたならば許可しなかった」と述べた。
ファッションショーは9月25日土曜日夜マルディンのマドラサ遺跡で行われる予定で、ここから得られた収益は大学で学ぶ地元の女学生に奨学金として使われる予定だが、市内で反発を招いている。近年連続ドラマ、コンサート、ビエンナーレの舞台となっているマドラサ遺跡で、土曜日有名なデザイナーであるジェミル・イペックチがファッションショーを開催することについて様々な見解が見られた。
商工会議所メフメト・アリー・トゥタシュ会頭は、マドラサ遺跡が由緒ある場所であることを引き合いにしながら、「飲酒が認められない場所である。ファッションショーでも酒は扱われない。由緒ある他の場所であったとしたら、そこで行われれば、もっと良かっただろう。ここでファッションショーが行われることに不都合はない。マルディンの文化的歴史的な背景を知らせるために、ファッションショーがここで行われる。そうした由緒をもたない場所でファッションショーがおこなわれても意味は無い」と述べた。
県の宗務局職員メフメト・クズルカヤは、モスクなどでのファッションショー実施には許可を与えるつもりはないとし、「我々のモスクではこの種の企画が行われることを認めない。我々のモスクで行わせない。マドラサ遺跡は文化観光省が所管する場所である。したがって管轄外の場所についてコメントしたくない」と述べた。
シリア正教会マルディン・ディヤバクル府主教サーリバ・ウズメンはマドラサ遺跡でファッションショーが行われてはならないと主張した。同氏は、「行われてはならなかった。もし関係者が認めているなら、私が口を挟む問題ではない。ただ神聖な場所に敬意を示せば示す程、好ましいことだ。人々が神をどれほど愛し敬意を示せば示す程、神もそれだけその人を愛す。国はこの地上で神を代行している。宗教は精神面で、国は現実具体面で地上で神を代行しているのだ。このため関係者が認めているなら、問題はない、ということだ。我々の修道院であったらならば許可をしなかった」と話した。
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:20210 )