クルド労働者党(PKK)は、昨日(20日)で期限切れとなる「停戦」を、来週の声明発表まで延長すると発表した。
テロリストのアブドゥッラー・オジャランの呼びかけに応じたテロ組織PKKは、8月13日から昨日(20日)までとしていた「停戦」を、来週実施する声明発表まで延長したと発表した。
平和民主党(BDP)は、ハッキャーリでのテロ攻撃を理由に政府が延期した会談がまだ実施できずにいる一方、民主市民会議(DTK)共同議長でディヤルバクル選出の元国会議員アイセル・トゥールック氏は、オジャランと接見するためにイムラル島に行く予定である。(解党された民主市民党(DTP)元党首)アフメト・チュルク氏は停戦を延長するために(イラク北部の)カンディルに行くことを計画している。
■オジャランのメッセージ
オジャランは、先週の弁護団との接見において国民投票後、政府当局者と接見したこと、解決に向けて希望をもっていると話した。
オジャランは、ハッキャーリでのテロ攻撃を理由に(政府との)対話プロセスが終了してしまうことへの「不安」も述べ、PKKに対する呼びかけでは、今回の攻撃に関し(PKK側で)きちんとした調べがなされること、攻撃がPKKのコントロール外のメカニズムにより起こったのであれば、「制裁」が実施されることを望んだ。オジャランは、政府当局との対話を続けるため「停戦の延長」を提案している。
■停戦発表の記者会見を突然中止
これをうけてPKKは、オジャランとの面会が中止されないこと、及び今後の政府の動きをみるため、停戦を1週間延長したと述べた。
今日(21日)(イラク北部の)カンディルで実施される記者会見にて、停戦延長の決定が発表される予定だったが、PKKは、記者会見を直前になって中止し、フラト通信を介して文書による発表を行った。文書説明では、「いくつかの進展と新しい状況を検討するため、来週実施予定の声明発表までは停戦プロセスは有効である」としている。また説明では、トルコ東部・南東部における(新学期の)登校ボイコット・キャンペーンへの参加呼びかけもなされた。
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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:20215 )