平和民主党・政府会談1時間40分、議題は新憲法か?
2010年09月23日付 Hurriyet 紙

政府と平和民主党(BDP)は、先週行われることになっていたが、ハッキャーリで9人が亡くなったミニバスへの地雷攻撃により延期されていた会談を行った。緊迫したトップ会談は1時間40分続いた。政府のスポークスマンであるジェミル・チチェキ副首相は、会談では新憲法が話題とされたと述べた。

会談には、政府側からはジェミル・チチェキ国務大臣兼副首相、サードゥッラー・エルギン法相、BDPからはというとセラハッティン・デミルタシュ党首、ギュルタン・クシャナク副党首、BDPシュルナク県選出のハシプ・カプラン議員が参加した。
約1時間40分続いた会談は、大国民議会の首相府執務室で行われた。
エルギン法相は、BDP側の代表者を出迎え、握手をした。

■会談は先週行われる予定だった

会談後の最初の会見は、セラハッティン・デミルタシュBDP党首が行った。

デミルタシュは会談に関して以下のことを述べた:

元々先週行われる予定の会談だった。ハッキャーリで起きた虐殺事件により延期されたため、今日、実現させた。確かに議会政党の一つとして政府と対話ができ、会合をもてるということは評価している。BDPとしてこの会談の実現に努力してきた。
この会談では私たちの抱えるあらゆる問題について話し合い、議論がなされた。今後は政府とBDPの間だけではなく、他のすべての政党間で話し合いのプロセスを開始することを望んでいる。
一度の会談で、全ての問題を解決することは不可能だ。BDPと政府の間の話し合いだけでは、問題解決には不十分であると知らせることが必要だ。

■新憲法を望んでいる

新憲法が国民投票の後に作られることが必要だと考えている。このため私たちが行った会談で新しい憲法に向けた過程を支持し、この過程の開始に貢献すること、国民投票の後に明らかになったこの問題を先送りにしないことが必要だと話した。この新憲法がどのように準備されるべきかについても、私たちはBDPとして政府に伝えた。
私たちはBDPとして議論や、話し合いを継続する必要があると考えている。トルコにおいて賢明さや、健全さが優位にたつことを望んでいる。BDPは平和と民主主義を支持している。政府がこれから政治的な勇敢さを示す姿勢をとることを望んでいる。

■PKKが「停戦」を延長していることについて

PKKが「停戦」を延長しているという話について、この話の直接の回答者はBDPではない。私たちは、国内のすべての町で、(戦死者の)葬儀など行われない社会を保障する政治的代表者だ。もちろん政党はこのようなことが起こらない為に精一杯努力しなくてはならない。私たちは新憲法についての議論の過程で、この政策を実現しうることを理解している。民主主義はもちろん、母国語での教育が、BDPの要求である。

■大国民議会で秘密会議を行うなど不可能

BDPを以前から消し去りたいと思っている人たちがいる。MHPがこのようなことを考えていたかどうかはわからない。しかしいかなる時も、私たちはそのような排除の企てに屈することは無かった。秘密会談を、大国民議会の首相府執務室で行えるわけがない。

■秘密会談ではない

デミルタシュ党首の次に政府側のスポークスマンとしてジェミル・チチェキ国務大臣兼副首相が現れ、記者たちの問いに答えた。

チチェキ大臣は以下のことを話した:

この会談によって、すぐに全ての問題が解決される、もしくは解決されないという結論を導くことは適切ではない。結果的に通常の会談だった。このような会談が、私たちとだけではなく、全ての政党と、私たちも全ての政党と、全ての政党も私たちと行われることを望んでいる。今日、政権を握っているのが他の政党であっても、彼らと話し合っていただろう。

この会談は秘密会談として取りあげられようとされていた。秘密会談であったらこの議会の中でなぜ行われただろうか?

■新憲法の必要がある

国民投票と共にトルコに新しいページを開くことが必要だ。国民は民主主義と共に態度を示した。私たちは58%の賛成がこの現れであるという、信念を持っている。
この道は現代的な理解に適った新しい憲法へと続いている。私たちはこれを2007年から言い続けている。しかしこれを実現することはできなかった。
今は実現可能な状況にあると考えている。
新憲法に関する議論、その高度な話し合いのためには、問題をそらさず、できる範囲で新憲法へ向けた努力や議論を行う必要がある。
なぜなら、私たちはとても多くの問題が憲法に由来するものだと知っているからだ。
今日から呼びかけましょう。STK、政党も含み最も重要なテーマを実現させるために、私たちは草案を作り、国民に対して示しましょうと述べてきた。しかしすぐに反発は示された。いつもこのようなことが起きると、急ぎすぎている、なぜ十分な議論をしないのかといわれる。
すでにこの国の私たち皆が、心を熱く燃やすのに充分なほどの血が流されてきた。今日の世界で、民主主義と法に関し、私たちはあらゆる問題を論じている。論じることができる。私たちは、この国が解決し得ない問題はないと信じている。まさに、この点が民主主義と法による解決に重要な可能性を示していると考えている。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:20231 )