リビア、ダルフール武装グループのための会合を準備
2010年09月13日付 Al-Ahram 紙

■ダルフールの武装グループ、交渉に向けた見解統一のためトリポリで会合

2010年09月13日付『アル=アハラーム紙』(エジプト)HPアラブ諸国面

【トリポリ:サイード・アル=ガリーブ】

スーダンの情報筋によれば、リビアの首都トリポリで、今月末に行われるダルフール武装グループ統一会合の開催準備が進められている。この会合は、ドーハでの交渉に向け、統一前線的活動をしている全グループの立場や見解統合のために行われる。スーダン政府は、最高指導者ムアンマル・カッザーフィー大佐の元でリビアがスーダンの平和と安定のための解決策をもたらそうと常に努めているとして、この動きを高く評価している。

情報筋は、スーダンのウマル・アル=バシール大統領がリビアのカッザーフィー大佐に、スーダン情勢ならびにハルツームによるダルフール和平確立のための努力を絶えず知らせており、あらゆる関係方面の立場を調整するため二人の間では常に連絡があると述べた。また、リビアと近隣国はダルフールの平和構築において非常に重要な役割を果たすと強調した。

他方、報道によると、ダルフール問題の国連・アフリカ連合合同主任調停官であるジブリル・バソレ氏は、昨日ドーハでカタールが主催するダルフール和平プロセスについて同国高官らと協議を開始した。

観測筋によれば、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、バソレ氏のとったステップを支持し、それによって、「正義と平等運動」(JEM)の指導者ハリール・イブラーヒーム氏がダルフールに戻り和平交渉への参加を検討することが後押しされるとした。バソレ氏は、ハルツームの呼びかけには応じず、スーダン政府が各派を招聘した国際会合に参加しなかった。先月行われたハルツームでの会議はダルフール和平のためのハルツームの戦略を協議するものであった。同筋は、バソレ氏がその戦略に納得しておらず、ダルフール危機解決と当該地域の平和確立のため国連とアフリカ連合が同氏に委任した任務にその戦略が反するとみなしていることを示唆した。

また同筋は、バソレ氏の活動が、バラク・オバマ米大統領やスーダン第一・第二副大統領サルヴァ・キール・マヤルディ氏とアリー・ウスマーン・ムハンマド・ターハ氏らが参加予定の今月24日の会議をふまえたワシントンの動向に連動しており、同氏は相当数の欧米諸国から国際的な援護をうけるであろうとも述べた。

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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:20253 )