イスタンブル・イズミルを3時半で結ぶイズミト湾架橋プロジェクト調印、まもなく着工
2010年09月27日付 Zaman 紙
トルコで最大の高速道路となるゲブゼ―オルハンガーズィー―イズミル幹線高速道路が2ヵ月後着工に移される。
ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、建築会社との契約調印により法的な障害がなくなったとし、プロジェクトによってイスタンブル―イズミル間が3時間半となると述べた。ユルドゥルム運輸相は、イズミト湾を越えるのが1時間から6分へと短縮されると強調した。
ゲブゼ―オルハンガーズィー―イズミル幹線高速道路建設運営委任プロジェクトの調印式典が高速道路総局で行われた。ヌロル社、オザルトゥン社、マクヨル社、アスタルドゥ社、ユクセル社、ゴチャイ社の代表が参加した調印式典において、企業連合の名のもとに演説したヌロル建設のオウズ・チャルムクル代表は、トルコでの政治的安定が実業界における道を切り開いたと強調した。チャルムクル代表は、「資金確保のために我々が続けてきた各種折衝では、トルコにおける政治的安定がどれほど重要であるかを目にしてきた。トルコ政府に企業連合を代表して感謝します。」と述べた。
ユルドゥルム運輸相は、経費が約110億リラとなるこのプロジェクトが完成することで、トルコ第二の都市であるイズミルと最大の都市イスタンブルの間を3時間半で移動できるようになると述べた。世界的な経済危機の厳しさが続くなかで、建設運営委任方式で、これほど大きなプロジェクトが成功裏に入札されたことは、トルコが近年において手にした信頼と安定の産物であるとするユルドゥルム運輸相は、(2010年の)前半6ヶ月間の経済成長率が、長期投資対象の国々のうちでトルコが最前線に位置することを世界に示したと述べた。
調印により、プロジェクトが着工されることに対し法的な障害がなくなったと指摘するユルドゥルム運輸相は、プロジェクトの詳細を次のように説明した
「2ヶ月以内に着工式を行い、すみやかに建設を始める予定である。プロジェクトは一か所だけで始めるのではない。イズミル側で何か所から始め、数か所で同時に工事が開始される。プロジェクトの建設期間は7年である。事業者たちはプロジェクトを7年でなく5年で完成させるために努めている。合弁企業が建設し運営する期間は22年4カ月である(その後、政府に譲渡される)。イズミト湾にかかる橋は世界で2番目の大きさの橋となるだろう。30の陸橋、4つのトンネル、230の橋、18の高速入口、7つのサービスエリアがつくられる。」
現在はイズミト湾の通過に1時間を要するのに対し、プロジェクトによってこれが6分へ短縮されると強調するユルドゥルム運輸相は、この事業の経済効果は、時間と燃料を節約する観点から8億7千万リラになるとし、「イスタンブルをブルサと1時間、イズミルと3時間半で結ぶこととなる。時速制限をときどきやぶったりすれば、より短縮される。エスキシェヒルに2時間で行くことが可能となるだろう」と述べた。
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( 翻訳者:吉澤旅人 )
( 記事ID:20261 )