年金未加入者300万人への罰金へ、救済策
2010年09月27日付 Hurriyet 紙

社会保障機構のエミン・ザラルスズ会長は、いかなる社会保険にも加入していない300万人の国民に関し、彼らが自ら国民健康保険(年金/GSS)に申請する義務をなくす法整備が行なわれること、760リラ(43,766円)の罰金の支払いから救済されることを説明した。

新国民健康保険法の定めるところによると、いかなる社会保険に加入していない国民は2010年10月1日~31日の間に(社会保険)制度に加入しなければならない。もしこの期限が延期されなかった場合、国民健康保険に関し施行される法律に基づき定められた期日において(保険に)未加入である国民に対し 760リラの罰金が科せられる。しかし新制度において国民健康保険料として国民が支払う保険料を決定するための収入分析と経済基盤の調査は、未だ完了する状況ではない。こうした状況の中、国民が760リラの罰金を掠り取られないためには、国会が10月中に国民健康保険制度を延期させる法整備を行なう必要がある。では、今現在休暇中であり調査を10月1日に始める予定であるトルコ大国民議会(TBMM)が(国会で生じる)急速な展開ゆえに法整備を行なえなかったら、どうなるだろうか?いかなる社会保険にも加入していない300万人の国民は、どうしたらこの罰金の支払いから救済されるだろうか?
世論を混乱させているこの件に関する説明を、社会保障機構のエミン・ザラルスズ会長が行なった。

■ 保険未加入者は忘れられた

ザラルスズ会長は、2006年に行なわれた社会保障制度改革により全国民を国民健康保険に加入させることを目指したと話し、次のように述べた。
「この一環で全グリーンカード所持者と社会保険未加入者も国民健康保険に加入することになるでしょう。ここで、誰の保険料を国が支出するのかそして誰がどれだけ保険料を支払うのかということを明らかにする必要があります。これは「収入分析」の後に決定されます。しかし収入の確定は与えられた期間内では終わりそうにないので、国会はこの前の6月に一連の法整備を行ないました。この整備によりグリーンカード所持者が国民健康保険に加入するための期間が、 2010年10月1日から2012年1月1日に延期されました。しかしこのような改正が行なわれる中で、いかなる社会保険にも加入していない国民たちに関する改正は忘れられてしまいました。我々は後になってこれに気づきましたが、国会は休暇中のため追加の法整備を行うことはできませんでした。現在社会保障機構としての準備は全て完了しました。国会で新立法期が始まると同時に、社会保険未加入者に対する加入期間をも2012年1月1日まで延長させるでしょう。」

■ 「法整備が遅れても罰金は解消される」

ザラルスズ会長は、法整備が行なわれるまでは現行法が施行されると注意を喚起し、「現行法によると社会保険未加入者は自ら出向いて申請しなければなりません。しかし法整備の後はこの義務は撤廃されます」と述べた。
またザラルスズ会長は法整備が遅れる可能性を考慮してその場合の手段も講じてあるとし、次のように述べた。
「もし国会が(期間)延期のために必要な改正を2010年10月31日までに行なうことができなかったとしても、現行法にしたがい760リラの罰金を掠め取られる国民がこの罰金を支払う必要はないでしょう。法律がいつ国会を通過するとしても、法は過去に遡り適応される形となるのでこの罰金は解消されるでしょう」と述べた。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:20265 )