イスタンブル共和国検察の進めている革命司令部捜査において「組織を援助」したとして逮捕されたハナフィー・アヴジュ元警察署長の、エスキシェヒルにある未だ明け渡されていない宿舎で捜索が行われ、そこで押収された別名で発行された身分証明書とパスポートが、23年にわたる秘密を明らかにした。
アヴジュは、政府のアーカイブに記録があるというこの身分証明書とパスポートを、テロ組織に対する軍事行動のために2度、シリアに行く時に使ったという。
エスキシェヒル警察署長在任中に書いた著書、『金角湾に住むシモンたち ―昨日は政府、今日は教団』により世論で大きな関心を得、短期間のうちに60万部を売り上げたハナフィー・アヴジュがイスタンブル第14重罪裁判所により逮捕されたことが起こした反響は続いている。アヴジュは、自身について行われる行政および司法捜査に関して送付された通知書を受け取ろうと休暇から戻り、向かった先の警察総務局で逮捕され、世論の目は、ハナフィー・アヴジュのエスキシェヒルにあるまだ明け渡されていない宿舎で行われた捜索で見つかった、偽の身分証明書とパスポートに向けられた。
■写真は23年前のもの
検察の監督の下、イスタンブルとアンカラから来た特別捜査員によりエスキシェヒルで行われた捜索で見つかった偽の身分証明書とパスポートにあった写真は、アヴジュの23年前のものであることが明らかになった。
その時代、ディヤルバクル警察諜報部部長として任務についていたハナフィー・アヴジュが、当時彼に与えられた内密の国家任務のため作られたものであると述べられた。何のためにこのパスポートと身分証明書の登録が行われたのかについて、政府のアーカイブに記録があることも伝えられた。
■パスポートと身分証明書は政府の知るところだ
ハナフィー・アヴジュの妻、シェナイ・アヴジュさんは、自宅にあった拳銃2丁とカラシニコフ銃1丁について、いくつかの新聞で無許可だと書かれているが捜査員にはこれら銃の許可証を見せていると述べた。シェナイ・アヴジュは、「家に来た捜査員はこれを調書に取りました。どうしたらこれほどの歪曲と嘘を書けるのか分からない」と語った。
シェナイ・アヴジュさんは、パスポートと身分証明書について、次のように話した:
「この身分証明書とパスポートは、諜報員であるハナフィー・アヴジュに政府が与えた任務で使われました。すべて政府のアーカイブに記録があります。特に彼がテロ組織に関係して行った任務で使った身分証明書が、まるで違法であるかのように書かれています。このような嘘を彼らは自分たちでも信じているのでしょうか?」
■法廷での証言で説明した
ハナフィー・アヴジュは拘束されているシリヴリF種刑務所を訪問した人々に、「偽装書類の疑い」について話した。
アヴジュは、偽物であると主張されている、自分の写真はあるが別名で発行されたパスポートは公的任務のために自分に与えられたものであると述べ、「諜報要員としてシリアへ2度、このパスポートで入国した。この任務についての書類はアーカイブにある」と述べた。
アヴジュは、法廷での証言においてもこの問題が自身に問われ、必要な説明を行ったと語った。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:20293 )