ハマースとファタハが和解協議再開、来週第2回目の会合へ
2010年09月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 二者間相互理解の詳細について検討のため、ファタハとハマースが来週会合の見込み

2010年09月25日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面

【ガザ】

 ハマースの有力幹部は土曜日、ファタハとの二者間相互理解の詳細に関して検討するため、2回目の会合が開かれる予定だと述べた。会合は(パレスチナ内部の)和解プロセスの前段階として両組織間で相互理解を達成し、これを謳った文書及びエジプト和解提案文書に調印することを目的として行われる。

 UPI通信がコピーを入手した声明の中で、ハマース幹部の一人であるサラーフ・アル=バルダウィール氏は、金曜日の夕方にダマスカスで開かれたハマース・ファタハ双方の指導部による会合について「友好的」であったと述べ、(会合においては)合意が成立し、この問題(内部和解)について共同声明が発表されたと言明した。また同氏は来週中にも次回の会談が持たれ、両組織間の二者間相互理解の詳細について検討が行われ、和解プロセスの前段階としてこの相互理解文書及びエジプト和解提案文書の調印がなされることを期待していると述べた。

 またバルダウィール氏は、ファタハ中央委員会メンバーのアッザーム・アル=アフマド氏が率いる代表団と、ハマースのハーリド・マシュアル政治局長率いる代表団によって行われた今回の会談は、パレスチナ内部和解協議再開の序章であると述べ、ラマダーン月にメッカで行われたマシュアル氏とエジプトのウマル・スライマーン情報局長官の会談の成果として実現したものであると指摘した。

 バルダウィール幹部は、ハマースが和解を通じて望むことは、占領に立ち向かうパレスチナの姿勢を確固たるものにすることであり、あらゆる妥協を取り止め、パレスチナ内部の関係悪化を防止することだとの見解を示した。

 またファタハが和解プロセスを敵国(イスラエル)との直接交渉を是認させるために利用する可能性は低いとの見方を示し、和解プロセスは(イスラエルとの)交渉を差し控え、妥協を取り止め、抵抗運動を支援し、パレスチナの国民的プロジェクトを守るためのものであるとの認識を示した。
 
 ファタハとハマースの代表団の会合は金曜から土曜にかけての深夜に行われ、その中で両組織は和解の実現のためにいくつかの対立点を乗り越えることで合意し、協議を継続するために二回目の会合を持つ予定であることを発表した。

 エジプトは昨年10月、ハマースが複数の点について反対であるとの理由で、エジプト和解提案文書への署名を拒否したことを受けて、パレスチナ[内部和解]対話を無期限に延期しており、パレスチナ内部和解問題はここ数ヶ月間凍結状態にあった。

 またガザに対して攻撃を行うというイスラエルの威嚇についてバルダウィール氏は、「敵シオニストたちは様々な口実の下に自らの犯罪をまた別の犯罪によって隠蔽しようと企て、パレスチナ人民に対する抑止作戦及びテロ攻撃において自らの優位を確立しようとする血に汚れた敵である」と述べた。

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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:20302 )