犠牲祭休暇で、旅行ツアーは完売となった。ツアーの販売を2か月前に開始した旅行会社らは、犠牲祭で10万人が出国することを見込んでいる。行楽客の多くはヨーロッパに関心を示しているが、もう一つの人気旅行先は極東のツアーだ…。
犠牲祭の休暇は元々4日間だ。しかし11月13、14日は土曜、日曜となる。月曜は犠牲祭前日だ。その後16~19日が犠牲祭休暇であり、金曜が最終日となる。そして20,21日は再び週末である。このため犠牲祭休暇は9日間となった。
9日間の犠牲祭は、旅行業界の顔を綻ばせる一方、行楽客にとっても良い機会となった。犠牲祭向けツアーの販売を2か月前から開始した旅行会社らは、ツアーの大部分を完売した。旅行会社らは、需要を満たすため航空会社と追加便の交渉を行っている。
■ヨーロッパのツアーを多く販売
レフェランス紙のセヴギ・サヤル・バシャランの記事によると、プロント・ツアーのアリ・オナラン会長は犠牲祭に1万5千人を出国させると述べている。「特にヨーロッパへのツアーを多く販売した。9月にはツアー購入者1人当たり50~100ユーロの割引を行っていた。一昨日が割引の最終日だった。今日だけで1000人へ販売した」と話した。バラクダ・ツアーのジェム・ポラトオール社長も、犠牲祭休暇まであと1カ月もあるにもかかわらずツアーのほとんどが完売したと述べ、「新たなツアーを販売したいが航空便の座席確保の問題がある。ツアー会社として我々は新たな航空便の交渉を行っている。これはもちろん以前仕入れた金額より20パーセント高くなっている。我々はこれを価格に反映させる」と話した。
■今年は記録が更新されるだろう
今年観光業界にとって、「この冬最後の長期休暇」となる犠牲祭において、目的地を海外に向ける旅行客の関心はヨーロッパ、中国、ベトナム、カンボジア、そして南アフリカのツアーだ。犠牲祭休暇においては十万人以上が出国すると見込まれている。
この犠牲祭休暇向けツアーが観光業界にとって近年最大の売上記録を更新したと述べるプロント・ツアーのアリ・オナラン会長は、「一昨日がツアー割引の最終日だった。我々は合計65万ユーロの売り上げを達成した。これは我々にとって新記録だ」と話した。
これまでの犠牲祭では6000人を出国させてきたと述べるオナラン会長は、今年はこの数字が1万5000人にまで上ったと話した。オナラン会長は、休暇で人気のある地域として第一はヨーロッパであると述べ、以下のように話した。「1番はイタリアで、それをスペインが追っている。その次にはエジプトやバルカン諸国が名を連ねている。極東の国々も人気がある。しかし価格の面では為替やドル安によりヨーロッパが有利となっている」
■極東ツアーが完売
すでに完売した極東向けツアーもあると述べるアリ・オナラン会長は、次のように続けた。「例えばペルー・ボリビアやケニア・タンザニアツアーも完売した。インド・ネパールは完売間際である。南アフリカは完売し、新たな席が販売開始となった。一方で遠方の目的地の航空便で追加便を設定することが困難だ。これもツアー価格の面で20パーセントの値上がりの原因となっている。つまり早い時期から予約を行わなかった人がツアーを購入しようとすると20パーセント高い価格を支払うことになる。
犠牲祭を観光業者にとって、冬季最後の長期休暇と位置づけるバラクダ・ツアーのジェム・ポラトオール社長も、多くのツアーが1か月前に完売したと強調した。ポラトオール社長は、次のように述べた。
「特に極東に空席が残らなかった。観光業者にとってこの犠牲祭は非常に重要だ。なぜならこれ以降の休暇は長期でもなく、夏季に当たるため、我々にとって売り込みを行える最後の休暇だからである。このため我々は今回の機会を重視しているのだ。多くのツアーが完売となった。例えばイタリアのツアーが完売した。完売したツアーについては新たな旅行プランを開始している。完売したツアーのため新たな航空便の合意を行っている。しかし以前の飛行機運賃と同価格にはならない。このためツアー価格の値上げを行わざるを得ないのである」
バラクダ・ツアーとしてこの犠牲祭中2000人を出国させることを予定していると述べるジェム・ポラトオール社長は、「最大の人気は極東だ。中国にさえも需要がある。この他に最も興味を引いているのはベトナムやカンボジアへのツアーだ」と話した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:20326 )