中国から借款で、エディルネ・カルス間「シルクロード特急」建設計画
2010年10月15日付 Yeni Safak 紙


トルコ国営鉄道(TCDD)のスレイマン・カラマン総裁は、先週調印された協定に基づいて、トルコと中国の合弁会社によって建設予定の、エディルネーカルス間を結ぶ特急列車鉄道路線からなるシルクロード鉄道建設のため、中国から借款が供与されることを明らかにし、この鉄道路線のもと、アンカラーイズミル、アンカラーシヴァス、シヴァスーエルズィンジャン、エルズィンジャンートラブゾン、シヴァスーマラトゥヤ、エラズーーディヤルバクル、エスキシェヒルーアンタリヤ、コンヤーアンタリヤ間で特急列車鉄道路線建設計画が予定されていることを明らかした。
カラマン総裁は、鉄道計画に注目している報道関係者らと一堂に会し、その場で中国との間で調印された鉄道建設を含む協定に関して語った。
カラマン総裁は、この協定のおかげで、トルコは2023年までに6,000キロの特急列車、4,000キロの在来線鉄道路線の建設という目標への確かな一歩を踏み出したと述べ、この目標を達成するために450億ドル必要であること、協定によりこのうち280億ドルを中国から借款することとなったと述べた。
中国は国内外で1年に2,000キロの特急列車鉄道路線建設を計画していると説明するカラマン氏は、中国はその目標に向かって、リビア、アルジェリア、アメリカでの多数のプロジェクトを進めてきたことも明らかにした。
カラマン総裁は、調印された協定をもとに、2国が鉄道建設で戦略的提携を行うこと、中国・トルコの合弁会社がトルコ内外での特急列車鉄道路線建設において提携することを述べた。
トルコと中国の合弁会社によって建設が進められることにより、中国がトルコのエディルネーカルス間のシルクロード鉄道の建設に対し、借款を供与すること、これは長期返済されることを明らかにしたカラマン氏は、中国側が、この鉄道路線のもと、アンカラーイズミル、アンカラーシヴァス、シヴァスーエルズィンジャン、エルズィンジャンートラブゾン、シヴァスーマラティア、エラズーーディヤルバクル、エスキシェヒルーアンタリヤ、コンヤーアンタリヤ間で特急列車鉄道路線の建設を計画していると述べた。
カラマン総裁は、中国は鉄道建設においてヨーロッパでも市場を獲得しようとしていると指摘し、このためトルコをヨーロッパ進出へのきっかけとして考えていると述べた。
カラマン総裁は、「中国の借款でも、国債でも同じこと、これはトルコにおける鉄道が2023年の目標に到達するための、重要な一歩を踏み出したことになる。我々は首相間レベルの協定に調印した。国債を発行することで、返済は容易になるだろう。鉄道路線がうまく運用されれば、短期間で返済が完了するだろう」と話した。
スレイマン・カラマン総裁は、中国側とともに建設予定のシルクロード鉄道プロジェクトに基づく路線で用いられる特急列車は、シヴァスまで250キロ、シヴァス・カルス間で180~250キロの速度をだすことが可能になると話した。

■トルコ国営鉄道(TCDD)の2011年度予算は、31億500万トルコリラ(約1700億円)

カラマン総裁は、中国側がアンカラーイスタンブル間を時速350~400キロで走る高速鉄道を建設し、2都市間を1時間半に短縮することを計画していることを明らかにし、100億ドルのコストがかかると推定されているこのプロジェクトは、まだ明確になっていないと述べた。
カラマン総裁は、トルコ国営鉄道は2011年に40億トルコリラ(約2200億円)の予算を要求したが、獲得したのは31億500万トルコリラ(約1700億円)であると述べ、シヴァス、エルズィンジャン、エラズーの間の複数の県で作られるダムのために、水底に沈む鉄道を新しく建設するために3年で5億トルコリラ(約275億円)がかかると説明した。
カラマン総裁は、アンカラーイスタンブル、アンカラーコンヤそしてブルサに向けた特急列車プロジェクトが始まること、乗客数が多かった場合、この路線を私企業に貸すこともできると考えていることを明らかにし、このようにして得た収入で他の県にも特急列車鉄道路線を建設できると述べた。
一方でカラマン総裁は、事故の99.9%が個人のミスで起こっていること、このためシヴァスターミナルで起きた事故の後、運転手らの心理状況を明らかにするためカウンセラーサービスを用い、問題が取り除かれるための一歩を踏み出したことを述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:20403 )