ガズヴィーン女性連続殺人犯に、5度のキサース刑:被告、最高裁に上告へ
2010年10月11日付 Jam-e Jam 紙
5人の女性を次々と殺害した容疑でガズヴィーンで拘束中の男が、昨日ガズヴィーン州刑事裁判所第二支部の判事らから、5件の重大犯罪を犯した罪で、5度のキサース刑(同害報復刑)の判決を受けた。
ジャーメ・ジャム紙の報道によると、昨年のオルディーベヘシュト月17日〔西暦2009年5月7日〕、ある高齢の女性がガズヴィーンの某地区にある自宅から外出した後、不可解なかたちで姿を消してしまった。
この事件をめぐる捜査が始まった。ガズヴィーン刑事警察の捜査官らが捜索を開始したところ、その数日後、捜査官らはガズヴィーンのキャマールアーバード地区で、首を絞められ金品が奪われた状態の彼女の遺体を発見した。
捜査官らによる精力的な犯人追跡が行われる中、同じような手口の殺人事件が3件、警察に通報された。これら4件の重大事件発生を受け、捜査官らはこれらが同一犯による連続殺人だと確信した。
こうして、正体不明の殺人魔を突き止めるべく、複数の捜査チームが捜査を開始した。すると、今年のファルヴァルディーン月23日〔西暦2010年4月12日〕、ある男性からガズヴィーンの110番緊急警察センターに通報があり、5人目の遺体が発見された。
最後の殺人がきっかけで殺人犯の正体が判明
事件現場に派遣された捜査官らは、通報した男性の取り調べを行い、遺体は検死に送られた。男性への取り調べの結果、あるミニバスの運転手が道路脇に中年女性の死体を投げ捨て、その場から逃走していたことがわかった。
男性の証言を踏まえ、本件の容疑者(単独犯)としてミニバス運転手の行方の追跡が行われた。そして、追跡中の容疑者の名はメフディー(通称ナーセル)で、前科もちの犯罪者であることが判明した。
事件の手がかりを入手した捜査官らは、本件の容疑者(単独犯)の隠れ家を監視し、ついに今年のオルディーベヘシュト月26日〔西暦2010年5月16日〕、犯人を彼の自宅で逮捕した。
容疑者の自供
ガズヴィーン女性連続殺人犯は警察の取り調べで、盗む目的で外出中の女性らを殺害したことを自供した。〔‥‥〕
女性連続殺人犯は今年のシャフリーヴァル月27日〔西暦2010年9月18日〕とメフル月7日〔西暦2010年9月29日〕の両日に行われた二度の公判で裁判を受け、最終弁論でガズヴィーンの女性5人を殺害し、さらに自身の妻の殺害を3度にわたって企てたことを認めた。〔‥‥〕
この報道によれば、昨日ガズヴィーン州刑事裁判所第二支部の判事らは、事件で殺害された被害者の遺族らの要求や、検察代表から極刑が求刑されたことを念頭に置いて審議に入り、ガズヴィーン連続殺人犯に対して、5度のキサース刑の判決を下した。
〔一審での〕この判決は被告に伝えられた上で、彼の法定弁護士によって国の最高裁に上告される予定だ。
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( 翻訳者:井口秀太 )
( 記事ID:20427 )