イスタンブル大改造計画進行中
2010年10月18日付 Radikal 紙
「大改造計画」では地震リスクの高い地域から着手されている
「大改造計画」では地震リスクの高い地域から着手されている

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相のとんでもない「イスタンブル大改造計画」が進行する中、イスタンブル広域市は都市集合住宅計画によって大変貌をとげている。

イスタンブルは今、そのシルエットを変えようとしており、何千もの家族が引越しに大わらわである。6月に市条例の変更で、都市改造発展プロジェクトの用地を決定する権限を得た広域市当局は、TOKİ (集合住宅管理局)とKİPTAŞ(都市開発組織)とともにプロジェクトを進めており、ゲジェコンドゥや耐震性のない建物を取り壊して新しい住宅が建設されている。
建物の明け渡し、解体そして土地国有化に関して、土地所有者らとの間で合意の方向にむかっている。都市改造地区に家屋を所有する者たちは、合意した場合は、同じ地区または他の土地で住居が与えられる。

■「でたらめなやり方をしないでほしい」

専門家たちが「でたらめなやり方をしないようにと」と警告し、かついたるところでトラブルを引き起こしている改造計画の一部は以下の通りである。
キュチュクチェクメジェ:ゲジェコンドゥ(都市スラム)が壊され、1年半で2,640戸の住居が完成した。
ゼイティンブルヌ:昨年8月17日に竣工されたシュメル地区に、1,700戸の住居が建てられる予定。3段階で進められる計画は、現在一階部分が着工中で、2014年末に全体が終了する見通し。
エセンレル:チフテハヴズ地区では、家々が買い取られることになり、その手付金が合意された後、取り壊される。
エセンユルト:メフテルチェシュメでは100人の不動産所有者と合意し、「オスマン的な街並み」をつくる予定。イスティクラル地区、ファティフ地区の家々が取り壊され、ロマ(ジプシー)の人たちには、彼らための地区がつくられる。
エユップ:バイラモールの住民らは、隣接する地区に建設されるアパートに転居する。
マルテペ:人口15,000人のバシビュユク地区には1,740戸の住居がある。土地権利書を有する170戸には、アパートが割り当てられる。しかし権利書を持たない1,500戸のゲジェコンドゥとの間で問題が生じている。
バシャクシェヒル:5100戸が建設された。
ファティフ:ロマの人々がすんなりと立ち退かなかったスルクレのプロジェクトには、620戸のアパート、45の店舗、ブティックホテル1軒、そして文化センターが含まれる。フェネル・バラト・プロジェクトでは、534の建物が改築される予定。スレイマニエ計画には900の建物が含まれる。

■パリをならって

ベイオウル:アフメト・ミスバフ・デミルジャン区長は、「タルラバシュ改造計画」は合計278の建造物が対象となっていると語る。ベイオウル区の目的はタルラバシュをパリのシャンゼリゼに変身させることである。
ギュンギョレン:トズコパランには4,000人の不動産所有者が権利を有している。不動産所有者へは、立ちのいた家の大きさに関係なく家を与える予定。
カルタル:世界的に有名な建築家ザハ・ハディドが手掛けているカルタル都市改造計画には、ペンディクとカルタルの海岸、カルタル中心部と、国道E5から海岸までの555ヘクタールの土地が含まれる。この計画には、ジビネスタワーや、数は少ないが住居、そして文化施設、オペラシティ、公園、ホテル、レストラン、ヨットハーバーやマリーナができる予定。

■超高級な家々

アタシェヒル:区長の技術顧問であるメフメト・アリ・ドゥゾヴァ氏の情報によると、3,000戸の住宅プロジェクトはイェニシェヒル地区のシェリフ・アリ・チフトリで実行している。
老朽化した建物に住む1,290人の居住権を有する住民らには、明け渡した家の大きさに応じて、新しい家が与えられる。
家が完成するまで、居住権所有者には家賃補助として700リラ(約38、500円)支給される。現在8~10万リラ(約440万円―550万円)で変動している家の価格だが、この計画が完了したら70~80万リラ(3850万円―4400万円)に値上がると明らかにされた。プール、テニスコート付きの超高級アパートとなる予定。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:20448 )