干しブドウ価格高騰、ラク生産業者は戦々恐々
2010年10月23日付 Radikal 紙

種なし干しブドウは、世界的な不作により価格が高騰している。トルコのラク製造者は戦々恐々だ。

ラク製造者たちは、高い酒税と格闘して来たが、今度は、ラクの価格に関わる重要な要素のひとつである種なし干しブドウが、年始に比べて44%値上がってしまった。ラクの価格上昇に影響するもうひとつの要素は、アニスの値上がりだ。しかし、アルコール飲料分野における「容赦ない競争」のせいで、ラクの値上げに踏み切れないと、ラク製造者は話す。

種なし干しブドウの価格は、現在市場で1キロ2.70トルコ・リラから出回っている。ラクの製造には、1年に約2万5千トンの種なし干しブドウが使用されている。種なし干しブドウの今シーズンの生産量は、昨シーズン比7%減であることが見込まれており、約24万8千547トンになると予想されている。
アナドル・アルコール・ノンアルコール飲料株式会社の共同経営者であるオスマン・イムレ氏は、種なし干しブドウの価格上昇がラク製造に与える影響について、「原材料の価格が上昇したからといって、ラクの価格も上げるということにはなりません。なぜならば、アルコール飲料分野には『容赦ないライバル』がいます。そのため、価格を上げることはできません」との見解を示した。

■メーカー間の競争に救われる酒好き

イムレ氏は、種なし干しブドウの価格だけでなく、アニスの価格も上昇していると言い、シーズン初頭の8月には1キロ6トルコ・リラであったアニスの価格は、今や10トルコ・リラ前後になっていると話す。アラシェヒル株式市場理事長のヒュセイン・ソイギュル氏は、1年で2万~2万5千トンの干しブドウがラク製造のために使用されていると言う。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:20479 )