裁判官検察官高等委員会、暫定新副委員長にハムシジ氏選出
2010年10月26日付 Hurriyet 紙
新しい裁判官検察官高等委員会(HSYK)で、サドゥッラー・エルギン法務大臣が委員長を兼務し、22人の本委員、12人の予備委員が参加した最初の会議が開かれた。会議では、暫定新副委員長に行政裁判所裁判官で、トルコ法律アカデミー(TAA)学院長のアフメト・ハムシジ氏が選出された。ハムシジ氏は調整法が出されるまでの暫定的な期間のみ副委員長を務める。委員会は火曜日と木曜日に召集される予定となっている。
憲法改定に伴い委員の数が本委員22人、予備委員12人の合計34人となった新らしい裁判官検察官高等委員会(HSYK)が、昨日初めて会議を行った。2時間半にわたる会議では暫定副委員長にトルコ法律アカデミーのアフメト・ハムシジ学院長が選出された。行政裁判所裁判官でもあるハムシジ氏は、調整法が出されるまでの暫定的な期間のみ副委員長を務める。
■エルギン氏:素晴らしい雰囲気
HSYKの委員たちは昨日アヌトゥカビル(アタテュルク廟)を訪れた後、憲法に従い最初の会議を、14時30分からアンカラのガーズィ地区にある21階建ての新庁舎で行った。憲法によりHSYK委員長を兼務するサドゥラー・エルギン法務大臣のもと行われた初の会議には、21人のHSYK委員が参加した。HSYKの中からアリ・スアト・エルトスン委員とフセイン・セルテル委員も候補者となっていた暫定副委員長には、ハムシジ氏が選ばれた。HSYKは(本来は三つの法廷からなるが)調整法が出されるまで一つの法廷として機能し、今年8月に生じた危機的状況の原因となった裁判長や首席検事の任命規定と、判事検察官協会(YARSAV)の設立者であるオメル・ファルク・エミナーオール元会長と、スィンジャンのオスマン・カチュマズ裁判官に関する特別な規律調査報告書について話し合う。
エルギン氏はHSYKの会議後、記者たちに「初の会議はすばらしい雰囲気のなか行われた」と話した。エルギン氏は、以前と同じように火曜日と木曜日に会議を行い、こうして新しい委員で構成される委員会が招集され、協議事項を話し合っていくと伝えた。エルギン氏は、HSYKに関する調整法が閣議で承認されたことも明らかにした。
■ 行政裁判所裁判官
HSYK副委員長に選出されたハムシジ氏は、15年間大統領府で働いていた。現在は行政裁判所裁判官である。1963年にアンカラで生まれ、首都高校を卒業した後、1984年にはイスタンブル大学法学部を卒業した。2008年9月19日に行政裁判所裁判官に選ばれたハムシジ氏は、行政裁判所第三法廷の裁判官として職務をこなす一方、2009年2月10日にはトルコ法律アカデミー(TAA)の学院長に任命された。ハムシジ氏は、2009年2月16日から今日までトルコ法律アカデミー学院長を務めている。ハムシジ氏はトルコ法律アカデミーからHSYK本委員に選ばれた。
■アタテュルクの前で「法治国家」の誓い
HSYKの22人の本委員と、委員長を兼務するサドゥッラー・エルギン法務大臣は、昨日アヌトゥカビルを訪問した。エルギン大臣はアタテュルクの墓所に花輪を手向け、黙祷した。エルギン大臣と委員たちは、アヌトゥカビルの前で記念撮影も行った。エルギン大臣は、アヌトゥカビルの訪問帳に次のようなことを書いた:
「偉大なるアタテュルク閣下、私たちは、国民投票により承認された第5982号トルコ共和国憲法と改正された第159条に従って新たに構成されたHSYKの、最初の委員としてあなたの御前にやって参りました。人権を守ること、そして法治国家があらゆる方面で機能することにおいては、明確に独立した、中立的立場の裁判が重要な役割を担います。法治国家の前提であり公正な裁判を根本的に保証する司法の独立性と、司法がその役割を完全かつ正確に果たすための基礎となる中立性、正直さ、職務における適正、平等、能力や努力の原則が守られ、実践されるために、HSYKとして与えられた職務を、透明性、能力や公正の原則に基づいて、私たちが果たしていくことに、誰も不安を抱くことがありませんように。」
■新ビルに真新しい専用車
HSYKの新庁舎で最初の会議が始まる前、記者たちは委員会の写真を撮った。HSYKの全委員に割り当てられた、2011年モデルで、連番のナンバープレートがついた新しい公用車に注目が集まった。HSYKの最古参であるアリ・スアト・エルトスン委員にも新たに選出された委員と同じ公用車が与えられた。しかし、エルトスン委員は新しい公用車の窓に保護フィルムがなく、安全性が疑われることから式典には以前から使用していた公用車で参加した。
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:20505 )