エジプトが日本で活発な文化活動を展開
2010年10月31日付 Al-Ahram 紙

■日本でエジプトの文化活動が活発に

2010年10月31日付『アル=アハラーム』紙(エジプト)HP文化面

 今年10月初旬に東京で行われた国際ペンクラブの年次総会にエジプトペンクラブの派遣団が参加した機会に際し、ワリード・アブドゥンナーセル駐日エジプト大使夫妻は、エジプト派遣団を主賓とするパーティーを開催した。この派遣団には、エジプトペンクラブ会長のイクバール・バラカ氏、カイロアメリカン大学教授のモナ・ミハイル氏、エジプト作家連盟運営メンバーである作家のフアード・カンディール氏、海外在住の作家であるファウジーヤ・アスアド氏が加わっていた。

 他方でエジプトは、東京で行われた日本旅行業協会(JATA)の会議[国際観光会議]と展示会[世界旅行博]にも参加した。この会議と展示会には150を超える国々が参加したが、ワリード・アブドゥンナーセル駐日エジプト大使によると、在日エジプト大使館と観光推進協会との協力のもとに行われたエジプトの参加は特に際立っていた。またエジプトは、アフリカ観光促進シンポジウムやアフリカからの参加者の歓迎セレモニーといった、展示会のアフリカセクションで行われたいくつかの活動にも参加した。エジプト大使はこの展示会の開会式典にも出席したが、式典では日本の伝統儀式が各国の観光部門の大臣や高官が集まる中披露され、日本側からは金井耿JATA会長が、日本・エジプト両国の観光協力を促進しているとしてエジプト大使館とその観光部の努力を賞賛した。

 また、元中東和平担当特使の有馬龍夫氏が理事長を務める財団法人中東調査会からの依頼を受けて、ワリード・アブドゥンナーセル大使は中東和平プロセスにおけるエジプトの役割について講演を行った。講演には同調査会の研究者や中東情勢に関心のある多くの人々が出席した。大使はパレスチナ問題発生からの経緯を簡単に述べた後、1967年6月5日の戦争[第3次中東戦争]以降の時期を中心に、故アンワル・サダト大統領による和平イニシアチブの発揮とそれに続いたムハンマド・フスニー・ムバーラク大統領政権下での公正かつ包括的な和平実現に向けた活発な役割を、パレスチナ・イスラエル交渉におけるエジプトの尽力に焦点を当てつつ語った。また大使はその講演の中で、パレスチナの内部和解実現と、パレスチナ・イスラエル間交渉の推進に向けた現在のエジプトの努力にも触れた。

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( 翻訳者:在間咲野 )
( 記事ID:20551 )