ブーシェフル原発の炉心へ燃料搬送、始まる
2010年10月27日付 Jam-e Jam 紙

サーレヒー:バフマン月〔2011年1/2月〕には、ブーシェフル原発で発電された電気は全国の電力網に供給

 イラン・イスラーム共和国で初となる原子力発電所への燃料のセッティングが昨日、ブーシェフル原発の炉心への核燃料搬送をもって開始された。

 イラン国営放送報道センターの報道によると、数多くの試験で良好な結果が得られ、またさまざまなシステムの動きにも問題がなく、国家原子力安全システムへの書類の提出もすべて終わり、ブーシェフル原発の安全な稼働を証明する許可証が降りたことから、今回ブーシェフル原発の炉心に核燃料の第一セットがセッティングされることになった。

 今回の作業では、指令に従って163セット、重さにして82トンもの核燃料が原子炉に搬送される予定で、搬送作業が終わり次第、発電所の物理的稼働が開始される。

 アリー・アクバル・サーレヒー原子力庁長官は昨日、ブーシェフル原発の作業員らを前にした演説のなかで、三か月以内に同原発で発電された電気が全国の電力網に供給されることに、期待を表明した。

 同長官はさらに、次のように付け加えた。「炉心への燃料搬送には約60日かかり、その後炉心に装填されて稼働を始める。しかし、水を沸騰させて蒸気を発生させるまでに、まだしばらくかかるため、名目稼働率の40%、すなわち400メガワットを発電し、全国の電力網に電気を供給することができるようになるのは、今年のバフマン月〔2011年1/2月〕ではないかと、予想している」。

 サーレヒー氏はまた、「今年のバフマン月には、発電所で発電された電気が全国の電力網に供給され、その上でムハッラム月とサファル月〔西暦2010年12月上旬〜2011年2月初め〕が終わった後に、《ブーシェフル原発電力利用祭》を開催したいと考えている」とも語った。
〔※訳註:イスラーム太陰暦のムハッラム月はシーア派の第三代イマーム・ホセインの殉教日(アーシューラー)が、またサファル月にはホセイン殉教の40日目の喪服日(アルバイーン)や第8代イマーム・レザーの殉教日など、シーア派にとって重要な喪服日が続くため、両月には「祝賀祭」を開くことができない〕

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( 翻訳者:関雄仁 )
( 記事ID:20562 )