ギュル大統領、ハタイでシナゴーグ・教会・モスクを訪問
2010年11月03日付 Zaman 紙

ギュル大統領は、ハタイにおいてモスクとシナゴーグを訪問した。

 アブドゥッラー・ギュル大統領は、トルコにおいて様々な信仰を抱く国民が団結して生活していると述べ、「皆の宗教、信仰は異なるかもしれないが我々は互いに敬意と愛そして連帯の下、国家をより良くするために努めている」と話した。
 ギュル大統領はハタイにおいて、守備隊司令部を訪問した後、市庁舎へと移動した。ここで国民に対し演説を行ったギュル大統領は、ハタイを大統領として初めて訪問いたことに大きな喜びを感じると述べた。ハタイでは人々が一つになり、同胞として、団結して暮らしていると述べたギュル大統領は、異なった宗教、宗派、民族構成からなる人々がトルコ共和国の国民として、幸せに暮らしていくことになると語った。

 ハタイでは公務員も国民の幸福のため全力を尽くして努力していると述べたギュル大統領は、ハタイの美しさと発展を目にし、大きな満足を感じていると述べた。

 その後リュトフュ・サヴァシュ市長を訪問したギュル大統領には、バラの形の月桂樹の石鹸、ハタイの歴史的建造物が描かれた絵や写真が贈られた。

 歴史遺産は非常に重要であると語るギュル大統領は、時折これらの遺跡が荒廃し、原型をとどめない状態になっているのは、悲しいものだと述べた。ギュル大統領は、急速な人口増加や社会的条件により起こり得るこれらの問題が取り除かれることも重要であるとした。

 遺跡の修復が行われる際には非常な注意が必要だと強調するギュル大統領は、修復が行われる際に、色が塗られたり、歴史的建造物にアルミ製の窓が取り付けられたりするといった状況がたまにあり、遺跡の本来の姿を傷つけるものであると述べた。ギュル大統領は、遺跡は本来の姿のまま、人類に残されなければならないと強調した。

 ハタイにも非常に重要な歴史遺産があり、非常に長い歴史を持つ県においてこれらの遺跡が最良の形で守られる必要があると述べたギュル大統領は、「博物館都市」と称されるハタイにおいて、歴史的風情が最良の形で守られる必要があると述べた。

 ギュル大統領が、市庁前に集まった市民の熱烈な歓呼の声で見送られる際、独立公務員連合組合のハタイ県代表メティン・ユルマズ氏が「命令を、我が総統」というプラカードを掲げたことが注意を引いた。

 ギュル大統領はその後ウズンチャルシュを訪問し、商工業者らと面会した。ギュル大統領はキュネフェをごちそうになった。

 ギュル大統領はさらにハビビ・ネジャアル・モスクを訪問した。アブドゥッラー・ギュル大統領はモスク訪問の後シナゴーグへと移動した。ギュル大統領は、国家元首の訪問を告げるために奏でられる楽器「ショファル」の演奏で出迎えられた。ギュル大統領はここで会見を行い、ハタイには素晴らしき諸宗教全ての、礼拝のための場所があり、長い歴史を振り返っても常にそうであり、そして今日もそうした状況は続いていると述べた。

 シナゴーグを訪問し、感じた喜びを言葉に表したギュル大統領は、シナゴーグの前にはモスクへ行き、シナゴーグの後には教会へ行く予定であると述べた。

 ギュル大統領は、次のように話した。
「皆がトルコ共和国の価値ある国民である。ここは皆の故郷であり、国である。我々はずっと共にここにいる。寛容との中で、同胞たちに囲まれて…。
 皆の宗教的信仰は異なるかもしれないが我々は互いに敬意、愛、団結の下、国家をより良くするために努めている。今日我々のユダヤ教徒国民のこの礼拝所を訪問したことで、私は幸福を感じている。ここからユダヤ教徒国民へ、素晴らしき一日が訪れますように、そして皆さんの平安、平和、そして幸福をお祈りします。」

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:20584 )