元首相の1人、ビュレント・エジェヴィト氏の4回忌が営まれた。追悼式は、彼が長年党首を務めた共和人民党(CHP)総本部で行われた。最近、深刻な内部闘争が起きているCHPで行われた式典には、ケマル・クルチダルオール党首とともに、オンデル・サヴ元事務局長も参加した。式典では(エジェヴィト氏の妻)ラフシャン・エジェヴィト氏とクルチダルオール党首、サヴ元事務局長が並んで座った。
ラフシャン・エジェビト氏は式典会場に着くと、ウムト・オラン副党首、イッゼト・チェティン副党首と、スュヘイル・バトゥム新事務局長により迎えられた。
ラフシャン・エジェヴィト氏はエムレハン・ハルジュ氏とともにCHP総本部を訪れ、短い記者会見を行った。エジェヴィト氏は、「ビュレントが今日生きていたら、すべては全く違っていたでしょう」と述べた。ラフシャン・エジェヴィト氏はCHPで起きている問題に関して、「もちろん起きるべきではなかったと考えています」と自身の見解を述べた。
■会場は混雑
式典にはCHP党員が大きな関心を示し、混雑が起きた。およそ600人ほどのCHP党員が式典会場を完全に埋め尽くし、多くの人は会場の外にいることになった。
■オンデル・サヴ元事務局長も会場に
先日行われた執行部刷新により、執行部から外れたサヴ元事務局長の他、ハック・スュハ・オカイ元副党首と、ケマル・アナドル氏といった面々も会場にいた。
党員らがサヴ元事務局長を拍手で迎えるとき、会場からは「常に一緒に、志をともに」というスローガンの声が上がった。
参加者の大いに昂奮した様子と、党員らの「すべての諍いはなくなるだろう。社会民主主義の中心は再びCHPとなるだろう」という言葉が注意を引いた。
■クルチダルオール党首とサヴ元事務局長が握手
党員はまた、クルチダルオール党首が会場に入るときも大きな関心を示した。党首が会場に入る際、10周年行進曲が演奏され、「ケマル首相」のスローガンが叫ばれた。また、サヴ元事務局長がクルチダルオール党首に拍手しているのも見られた。
クルチダルオール党首が会場に入るときサヴ元事務局長は立ちあがり、2人は握手した。その後サヴ元事務局長は、CHPの新しい事務局長であるスュヘイル・バトゥム氏とも握手した。
ラフシャン・エジェヴィト氏は、式典でクルチダルオール党首とサヴ元事務局長の間に座り、ケマル・アナドル副党首は初めてクルチダルオール党首の隣に座った。クルチダルオール党首が演説後に席に戻ったときは、今度はその隣にCHP副党首のギュルセル・テキン氏がいた。
■テキン副党首はサヴ元事務局長を出迎えなかった
この間、執行部刷新で組織担当副党首となったギュルセル・テキン氏は、オンデル・サヴ元事務局長と鉢合わせしないよう、会場へは他の入り口から入った。その後、テキン副党首が、スピーチのため演壇へ上がったケマル・アナドル副党首が座っていたクルチダルオール党首の隣の席に座り、サヴ元事務局長とだけ話をしなかったことが目についた。
■エジェヴィトの詩が詠まれた
エジェヴィト元首相の追悼プログラムは、エヴェヴィト元首相の詩で始まった:
私を蘇らせる者なのか 我が体よ
殺す者なのか 分からない
私に見せる者なのか 我が目よ
盲いさせる者なのか 分からない
私に知らせる者なのか 我が頭よ
包み隠す者なのか 分からない
私の中にまた私がいる
お前は私なのか 分からない
詩が詠まれた後、「人民主義者エジェヴィト」のスローガンが会場に鳴り渡った。追悼プログラムは黙祷で始まり、クルチダルオール党首が演説のため演壇に上がった。
(中略)
■サヴ元事務局長は式典後に挨拶しなかった
式典の後、オンデル・サヴ元事務局長は誰とも握手せずに会場を離れ、ケマル・クルチダルオール党首はラフシャン・エジェヴィト氏とギュルセル・テキン副党首とともに執務室へ向かった。
■エジェヴィト氏:「安らいだ環境だった」
ラフシャン・エジェヴィト氏は追悼式の後、しばらくクルチダルオール党首の客人となった。党本部を去るとき、記者たちがクルチダルオール党首に何かアドバイスしましたか、という質問に、エジェヴィト氏は、「いいえ、しかしとても幸せになりました、今日はとても素晴らしい、とても安らいだ環境でした」と返事をした。
■党県支部長は火曜日に集まる
ギュルセル・テキン副党首は、ラフシャン・エジェヴィト氏を見送った後、記者たちの質問に答えた。火曜日に行われる党県支部長会議に特別な意味はないと述べ、党首が昨日、会派と議員会議(PM)のメンバーと会談したことと、火曜日には党県支部長らと情勢評価会議を行うことを明らかにした。テキン副党首は、臨時党大会の開催については議題にないと述べ、「危機はない、今日は皆一緒に同じ会場で尊敬するエジェヴィト氏の影響力を分かち合った。危機的な雰囲気を作り出すことに意味はない。危機は本当にない」と語った。
■テキン副党首:サヴ氏への敬意はこの上ない
これらの言葉に対して、記者たちは「しかし、あなたはサヴ氏と握手されませんでしたが」と質問した。ギュルセル・テキン副党首は、「とても混雑していたから、私はあなたたちのカメラに映れず、後ろから回ることになったのです。サヴ氏へも、すべての党の盟友たちに対しても、私はこの上ない敬意を持っている。この党で政治活動を行う者は皆、私のこの敬意を知っています」と述べた。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:20606 )