民主社会会議、クルド問題和平に向け活動開始
2010年11月07日付 Milliyet 紙

テロリストのアブドゥッラー・オジャランが、「我々は対話の段階にある」と発言したことにより加速した(クルド問題解決に向けての)動きを受け、BDPと民主社会会議(DTK)が動き出した。

オジャランが、停戦後の組織(PKK)の武器放棄に向けたロードマップを作成したことが明らかになった。ロードマップでは、民主社会会議が重要な役割を担うとされており、今後はオジャランに代わって政府と協議を行うこととなる。一方で平和民主党(BDP)は、問題解決において政治的側面を担うこととなる。和平プロセスを促進し、信頼を高める対応をとるべく、組織は「平和グループ」なる新たな交渉団の準備を進めている。

オジャランと政府との間でイムラル(島の刑務所)において行われた面会の詳細が次々と明らかになるなか、和平プロセスに民主社会会議と民主市民党(DTP)も参加することとなった。オジャランとイムラル(島の刑務所)で行われている面会では、「実際的な解決策」が話し合われている。政府は、オジャランにPKKの武器放棄に向けた真剣な対応をすることを期待している。(元社会市民党議員の)アイセル・トゥールク氏は、オジャランと政府との間で、組織の武装勢力を国境の外に退去させることについて議論が行われたが、オジャランは「そのようなことはない。状況が整わないうちにそのようなことを行うのは不可能だ」と述べたことを明らかにした。

■新しい時代へ準備

トゥールク氏は、ミッリイェト紙に対して和平プロセスについてコメントし、民主社会会議を新しい時代に向けて準備していると述べた。トゥールク氏は、「宗教系団体、市民組織との話し合いを続けています。民主社会会議はとても大きくなるでしょう。我々は、クルド人たちの社会的意志を形成することを目標としています。将来を見据えた決定を行う場所は、民主社会会議となります」と話した。

■メンバーは?

民主社会会議は、オジャランの要望で創設された。社会民主会議は以前、「平和議会」の名で活動していた。その後、活動を活発化させ、その共同議長に、解党された社会市民党のアフメト・チュルク元党首とアイセル・トゥールク元議員を迎え入れた。労働組合、市民団体、職業団体からなる101の個人と団体が、DTKに参加している。南東アナトリアにおける全てのクルド組織と人々の糾合を目指す民主社会会議に対して、一部の職業団体は距離を置いている。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:20618 )