国会議長、平和民主党のクルド語使用宣言に警告
2010年11月10日付 Zaman 紙

トルコ大国民議会(TBMM)のメフメト・アリ・シャーヒン議長は、国会内での平和民主党(BDP)の会派集会においてトルコ語以外の言語が使用されたことは、政党法第81条に反すると述べ、「我が国の全政党およびその責任者らは、この法を順守する必要があることを、トルコ大国民議長として忠告する。これに反した場合、法律でこうした振る舞いに何らかの処分が下しうるなら、それに沿った措置が取られることになる」と語った。

シャーヒン議長は、アンタリヤ商工会議所会頭のチェティン・オスマン・ブダック氏およびその一行の訪問を受けた際に、質問に答えた。

平和民主党副代表のベンギ・ユルドゥズ氏が昨日会派集会でクルド語を使用した事に関しての質問に、シャーヒン議長は次のように返答した。「トルコ共和国は法治国家である。政党が従うべき法則は、憲法にも政党法にも明確に述べられている。政党は規則および綱領の記述および出版において、会議において、また公式・非公式な集会において、宣伝活動において、トルコ語以外の言語は使用してはならない。これは我々の法で明確にされている。それゆえ政党もこの法の制限内で行動することが必要である。トルコ大国民議会で会派を形成する政党の会派集会で、トルコ語以外の言語で発言することは、政党法第81条に反する行為である。全政党およびその責任者らはこの法を順守する必要があることを、トルコ大国民議長として忠告する。これに反した場合、法律でこうした振る舞いに何らかの処分が下しうるなら、それに沿った措置が取られることになる。」

■政治の「品格」

政治における「品格」をめぐる論争をどう思うかと問われたシャーヒン議長は、しばしば人々を戸惑わせるような「品格」をめぐる議論が起こっていると答え、この件での自分の考えはすでに公表してあると述べた。そして「民主主義にかかせない要素が政党であるとしたら、政党活動にかかせない原則の一つは「品格」である」と述べた。そして、トルコ大国民議会内規第67条「下品かつ誹謗中傷の言葉を使わず、きちんとした言語で政治を行う」という規定は絶対であるとし、以下のように述べた。

「それゆえ社会の指導者たる政党およびその素晴らしき責任者らが、下品で誹謗中傷する言葉など決して用いず、またきちんとした言葉で話すことは、我々の法が要求していることです。それを守らず、このような人々を戸惑わせるやり方は、政治における威厳を失わせることになります。政治を通して国民に貢献するため政党が存在し、政党の指導者らはこのために努力貢献するのであるなら、自分で自分の首を絞めてはならない、政治への威厳を失わせるのではなく、勝ち取らせるための振る舞いをしなくてはならないのです。」

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:20655 )