ギュル大統領のバイラム・メッセージ、「交通安全を!」
2010年11月15日付 Radikal 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領が、犠牲祭のメッセージとして国民に交通ルールを守るように呼びかけた。大統領は、「私は市内を移動する際も、空港への行き来の際も、後部座席に座っているが、シートベルトは締めている。皆さんにも勧めます。必ずシートベルトはしめてください」と語った。またギュル大統領は制限速度を守るようにと呼びかけもおこなった。
ギュル大統領は、犠牲祭のためのメッセージを述べた。国内外の全国民の犠牲祭を祝い、犠牲祭がトルコ、イスラム世界、そしてすべての人々にとって素晴らしきものとなりますようにと願った。犠牲祭が喜びと結束の日であることを強調した大統領は、「千年もの間この土地で暮らすわれわれすべてが、犠牲祭によって結びつきを強め、精神的に強固となり、道徳的価値観を強めてきました。つまり犠牲祭は、こうした点で非常に大きな役目を果たしてきたのです。今日も、トルコ共和国の国民としてわれわれ全てが、共にこの犠牲祭で喜びを感じている」と述べた。
国民に対し、この素晴らしき国家の一員であることを忘れないでほしいと話した大統領は、「わが国はいたるところ、非常に多彩で、豊かである。わが国にはいたるところ、それぞれの現実というものがある。これら全てが、この国の豊かさを示しているのだ。皆が団結してこの豊かさを味わうのだ、ということを理解しなければならない」と述べた。
大統領は、大国には政治、経済、社会的問題がつきものだが、こうした問題は話しあい、討議しながら解決すると述べ、「我々一人一人を愛し、尊重する必要がある。愛は家族から始まる。友情や友好関係は最終的にはわが国民を、そして我が国を愛とともに前進させることになる。この事を重視すればするほど、我々は非常に前向きに考え始めることになるのです」と述べた。
■「トルコは周辺国にとって、刺激を与える存在となった」
トルコが周辺国にとって刺激を与えるような存在となり、トルコの経済および民主主義の分野における発展や、活気ある文化的生活そして多元主義が、東洋や西洋そして周辺地域で、大きな教訓と評価とともに注目されていることを、そして「トルコがこのようなことを行っている。なのに我々はどうしてできないのか?」と嘆く国々もあるのだと述べた大統領は、次のように続けた。
「『燃えているろうそくは、自らの燭台を照らすことはないし、自分の家の子供の成長には気づかない(自分自身のことはよくわからないものだ)』。しかし信じてほしい、トルコは非常にしっかりと変化している。この変化にはもちろん何らかの痛みが伴うだろう。しかしこれらは成長への痛みであり、ポジティブな痛みとして考えるべきであり、そして将来に対し我々すべてが前向きに、より希望もって臨むべきであり、このためにもちろん我々全員が励むことが必要である。そして犠牲祭を通して、これらを全ての国民があなた達と分かち合ってきたのです。あなたがたもわたしと同じ考えをもっていると信じています。トルコのすべての指導者も、このための努力を惜しまないと信じています。」
■「ベルトをしっかりと締めて」
楽しい日であるバイラム(祭り)では、時には不注意により悲しい結果がもたらされることもあると注意を喚起した大統領は、車の運転に関して次のように話した。
「道路は今や二車線になっており、このことには大きな喜びを感じている。しかし交通ルールに従わなかったら、運転に注意をしなかったら、大変大きな事故が起こることになる。交通ルールを守り、誰もが守るべきだということを忘れないでほしい。自分のことを率直に話すなら、私は市内を移動する際も、空港への行き来の際も、後部座席に座っているが、シートベルトは締めている。皆さんにも勧めます。必ずシートベルトはしめてください。前の座席に座る場合も、後ろの座席に座る場合も同じです、締めてください。運転をする際はスピードを出しすぎないようにしてください。道路状態が良いといっても、ほんのわずかな不注意が大きな事故につながります。この犠牲祭という長い休暇が、悲しみの日々とならないよう祈っている。」
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:20694 )