オジャランが批判するバイデミルBDPディヤルバクル市長、BDPは擁護へ
2010年11月23日付 Radikal 紙

平和民主党(BDP)は、アブドゥッラー・オジャランが非常に厳しい口調で批判を行い、辞任を求めていたディヤルバクル市長であるバイデミル氏を擁護した。

BDPのギュルタン・クシャナク共同党首は、同党のトルコ大国民議会(TBMM)会派の会談を終えて出てきたところで、ディヤルバクル広域市のオスマン・バイデミル市長の辞任を巡る議論に関する質問に応じた。
クシャナク共同党首は、「オスマン・バイデミル氏は、我々の党に所属する広域市長である。彼はいまその任務をきちんと果たしている。この党の共同党首は私である。もし誰かが辞任するということになれば、まず私が知ることになる。今そのような情報はないのであるから、メディアが(勝手に)シナリオを書いて、このシナリオを事実であるかのように取り上げても、まったく意味がないと私は考えている。決して辞任といった事実はない」と返答した。

「オジャランはあなたをも批判したが」という質問に対してクシャナク共同党首は、「アブドゥッラー・オジャラン氏も我々と同じ人間である。考えを述べることは、限りなく自由である。自分の考えを述べたに違いない。彼は私をも批判するし、ほかの人をも批判する。あなた方をも批判をする。それはあくまで彼の考えである。あなたがたはこれをどうして何度も何度も話題に取り上げるのか、このことは私には理解できない。私はこの党の共同党首としてこの場にいる。広域市長もまた彼の任務をきちんと果たしている。我々の党のアプローチや考えは明らかである」と答えた。

■バイデミル「批判は避けられないものだ」

ディヤルバクル広域市のオスマン・バイデミル市長は、イスタンブルで行われた会議に参加した後、記者らの質問に答えた。アブドゥッラー・オジャランのものとされる発言に引き続き、自身の辞任問題に関する質問に対しバイデミル市長は、「(批判されたことに)とやかくいうのは正しくないし、見苦しい。ただ、私にはどうしても伝えたいことが二つある。まず、批判する権利は神聖なものである、誰もが私を批判する権利を持っている、誰もが。しかしそれだからといって、私は現在メディアにおける議論は、必要以上に誇張されすぎていると思う。はっきり言うならば、これにもまた意味があると思っている。なぜこれほど大きく誇張されるのか。見解や信念は一晩で形成されるものではない。見解や信念は一晩で変わるものではない。思想は一晩では生まれないし変わるものでもない。しかし私が述べたあらゆる見解、あらゆる意見、あらゆる願い、あらゆる呼びかけに対する、全ての人の私への批判は人が生まれながらに持っている権利である。私が参加している政治文化においても批判は避けられない。批判は友情であり、批判は力を与えてくれるものである」と述べた。

■事態の背景

バイデミル市長が「武力闘争の時代は終わった」と発言したことに対して、PKKの指導者アブドゥッラー・オジャランは大きな反発を示していた。(イムラル島に収監されている終身刑囚の)オジャランは、「お前は自分の仕事に専念しろ、武力闘争はお前の仕事ではない」と述べてバイデミル市長を糾弾した。オジャランは「バイデミルは辞任して、AKP(公正発展党)に入るか、自己批判でもしていればいい」と語っていた。

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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:20767 )