アーバーダーンとホッラムシャフルで、16件に及ぶ殺人を犯した容疑で13回の死刑を宣告された男が、本日、処刑台に吊るされる予定だ。
この連続殺人鬼は、女性たちに恨みを抱き、彼女たちを罠にはめては殺害し、その後、金品を奪っていた。
ジャーメ・ジャムの報告によれば、83年エスファンド月〔西暦2005年2/3月〕アーバーダーンのバフマンシール地区の住人から、通りで遺体を発見したとの通報が警察に寄せられた。
警察は市民からの通報を受け、遺体発見現場に急行、遺体は身元不明の女性のもので、頭を殴られて殺害されたものであることを突き止めた。
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この謎の殺人事件の犯人特定に向けた捜査が続くなか、別の女性が殺害されたとの通報が警察に寄せられた。警察官が事件現場に向かったところ、この女性もまた、類似の方法で殺害されていたことが分かった。
この二つの事件に警察の捜査が集中する中、その数ヵ月後、今度は11歳の少女殺害事件が警察に通報される。単独ないしは複数の殺害犯を捕えるための警察による地道な捜査が続いたが、84年〔2005/6年〕、またして類似の方法による殺人事件が数件、警察に寄せられることになる。
女性や少女を殺した殺人鬼は単独犯であると推定した警察は、大規模な捜査を続行した。しかし、謎の殺人鬼を逮捕することはできなかった。
9歳の少女の遺体が発見
アーバーダーン刑事警察による捜査が続くなか、85年ティール月〔2006年6/7月〕ある女性が警察署を訪れ、9歳の娘の失踪を通報、その1時間後、警察官は、アーバーダーンのナフル地区で、9歳の少女の遺体を発見した。
この遺体発見によって、捜査官らは複雑な謎に直面することになった。そうした中、87年シャフリーヴァル月〔2008年8/9月〕、ある女性が青ざめた様子で警察署を訪れ、次のように訴えた。「アーバーダーンのバフマンシール近郊の自宅に帰宅中、何者かに襲撃された。石で殴られた私は気を失った。襲撃犯は、私が死んだものと勘違いして、金品を奪って逃走した」。
逃亡犯に関する情報が手に入ったことを受け、CGによる似顔絵が作成された。逃亡中の容疑者逮捕へ向けた捜査が続くなか、アーバーダーンで一人の女性と少年、ホッラムシャフルで二人の女性が殺害されたとの通報が入った。そしてその後の捜査により、ついに凶悪犯が逮捕された。
逮捕された男はファリードという名で、取り調べを受け、ついに16件の殺害を自供した。男は、「12歳の頃から祖父とともに暮らしてきた。母は私を捨てた。そのため、私は女性に対して憎しみをもつようになり、そうしたことが理由で女性を襲うようになった。複数の女性に怪我を負わせて、金品を奪ったが、その後逮捕されて服役した。5年間の服役後、私は彼女たちに復讐をしてやろうと、連続殺人計画を実行に移し、殺害後、金品を盗んだ」と供述した。
凶悪犯は殺害現場を再現した後、拘置所に送られた。16回に及ぶ公判の結果、キサース刑(同害報復刑)13回と禁錮刑が言い渡された。この判決は、国の最高裁で支持され、本日(土曜日)、刑務所内にて刑が執行される予定だ。
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( 翻訳者:日下涼 )
( 記事ID:20779 )