「トルコにおける日本年」完了、記念式典行われる
2010年11月25日付 Zaman 紙


文化・観光大臣エルトゥールル・ギュナイ氏は、文化や観光をはじめとし、経済や政治の面においてもより力強い協力関係がトルコと日本の間で築かれることを確信していると述べ、「トルコにおける日本年の企画はこの協力関係にとって重要な架け橋となりました」と語った。

 金角湾会議・文化センターにて行われた「2010年トルコにおける日本年」の閉会式典で演説を行ったギュナイ大臣は、2003年の「日本におけるトルコ年」の後、エルトゥールル号の悲劇の120周年にあたる今年、「トルコにおける日本年」として、トルコの様々な場所で素晴らしい催しが行われたと述べた。

 ギュナイ氏は、「トルコにおける日本年」の催しが、二国間の真の友好関係において新たな始まりとなることを述べ、2009年に日本で行われた準備交渉の過程で、トルコと日本の協力関係の更なる可能性を知ることとなったと話した。

 トルコでの行事に参加するためにはるばるトルコを訪れてくれた日本の友人たちに、とても感謝していることを強調したギュナイ大臣は、以下のように語った;
 「文化や観光をはじめとし、経済や政治の面においてもより力強い協力関係が訪れることを確信しています。トルコにおける日本年は、この協力関係にとって重要な架け橋となりました。この1年の間、トルコと日本の協力関係の最も素晴らしい例を示すために、様々な機会をとらえ我々は共に様々な催しを企画しました。例えば、トプカプ宮殿で古い歴史と伝統を誇る日本の美術工芸品の展覧会を開きました。カマンでは、考古学博物館の開館に共に尽力しました。メルスィンでは、エルトゥールル号の記念式典が両国関係者同席のもとで行われました」

■120年間の友好関係

 日本の通商産業副大臣の松本忠洋氏も、120年間続いている友好関係をより深いものとするために、両国が共に、トルコにおける日本年の企画において尽力してきたことに触れ、「これから私たちが考えなければならないのは、『これまでの120年にくわえ、130年、140年後、さらにその先を(両国にとって)どのようなものにできるのか』、ということでなければなりません」と語った。

 アジアの極東に日本があって、西の端にトルコが位置するということを強調したと松下副大臣は、「トルコと日本は、アジアの東の端から西の端まで隅々に平和をもたらすために協力関係を築くでしょう。日本とトルコの未来のために、共に力を尽くすべきです。今日の閉会式は終わりではありません。私たちの関係の新たな始まりなのです」と話した。

 「トルコにおける日本年」実行委員会委員長の梅田貞夫氏(訳者註:張富士夫氏の誤りと思われる)はトルコにおいて様々な催しが執り行われたこと、あらゆる催しを成功に導くため、日本とトルコの諸団体が多大な労力をはらったことを述べた。

 梅田(張)氏は、これらの催しによって両国が共感しあい、理解しあい、より近しい関係を築く機会を得たと述べ、「これらの試みや協同作業によって培われた友好関係、同胞意識を、私たちは次の世代へと引き継いでいかなければなりません」と話した。
 
 式典では、演説の後に、トルコにおける日本年の実行委員会副委員長の澤田浩氏からギュナイ大臣、そしてトルコ航空会社取締役会長のテメル・コティル氏に、「感謝状」と銀の皿が贈呈された。

 閉会式では、菊の会(Kikunokai)により伝統的な日本舞踊が披露され、参列者たちの大きな関心を呼んだ。また日本の著名なピアニストである神谷郁代氏によるピアノの演奏が行われた。

 式典には、トルコ・日本企業協議会会長のトゥンジャイ・オズイルハン氏、トルコ大国民議会トルコ・日本議員友好団団長アガフ・カフカス氏、トルコ・日本財団会長タヤル・サドゥクラル博士、日本研究協会会長セルチュク・エセンベル博士、トルコ・日本学生協会会長ネジャト・ボラ・サヤン教授、日本の在カイセリ名誉総領事メンドゥフ・ボイダク氏など、多くの招待者が参列した。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:20783 )