アルンチ副首相のいとこの死去が、なぜ新聞記事になったのか?
2010年11月27日付 Radikal 紙

共和人民党(CHP)は、アルンチ副首相の姪の死がAA(アナトリア通信)でニュースとして扱われたことをTBMM(トルコ大国民議会)で取りあげた。

共和人民党(CHP)のメルシン選出議員アリ・ルザー・オズチュルク氏は、ビュレント・アルンチ副首相のいとこの死亡がアナトリア通信によって報道されたことを批判。「ビュレント・アルンチ氏とつながりのあるアナトリア通信は、トルコ全国民の死亡と埋葬を報道するというのか」と問いかけている。
同氏はトルコ大国民議会議長あてに、アルンチ副首相に対する回答要求とともに、質問動議を提出した。

■かつて閣僚のいとこの死が報道されたか

オズチュルク氏は、今までに閣僚のいとこの死がアナトリア通信によって報道されたことがあるかどうかに注目している。「今回トルコでその死が特別扱いされた女性には、通信社とつながりのある大臣のいとこであったこと以外、他の国民に差をつけるどんな特徴があったのか」と同氏は問いかけている。

■指示はあったか

オズチュルク氏は、問題の報道に関して、アルンチ副首相あるいは他の政府高官から、アナトリア通信に何らかの指示があったかどうかも質問。同氏はアルンチ副首相に次のような質問をぶつけた。

「アルンチ大臣、ニュースがアナトリア通信に伝わったとわかった時点ですぐに対処し、表に出ないうちに、『報道してほしくない。留めておくように』と伝えて、この件を広めずに済ますことがもしできたのなら、あるいはご自身の行動が正しく公正なものであると思っているのなら、お聞きする。他の大臣のいとこや親戚一同の死が、アナトリア通信のニュースとして報道されないことは、おかしいのではないのか?
もしアルンチ大臣のいとこの死と埋葬がアナトリア通信により報道されたのが、大臣の意思に反して大臣に取り入ったりへつらったりするためであるなら、大臣はこの状況に対して今までどう対処したのか?」

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( 翻訳者:川原田嘉子 )
( 記事ID:20798 )