検事総長はテヘラン刑事検察庁を訪れ、イランの一部地域で治安維持軍の名を騙って盗みや強奪を行う窃盗犯の事件〔が多発していること〕について指摘し、捜査のプロセスを加速させるよう命じた。
イラン国営放送報道センターの報道によれば、ホッジャトルエスラームのモフセニー=エジェイー氏は
フォユージ族のメンバーらが起こしてきた窃盗事件について検討を加えるなかで、「司法機関ならびに行政官らは、窃盗や強盗、レイプなど、社会の安全を乱し、社会に危険をもたらすような犯罪に対して、より真剣かつ毅然とした態度で取り組むことを心に決めている」と述べた。
同氏はさらに、「このようなことは最近、〔毎日のように〕国のどこかで発生している問題であり、国民は懸念を強めている」と付け加えた。
モフセニー=エジェイー氏は、一部の悪党どもが人々に危害を加え、彼らの財産を盗んでいると指摘し、「こうした者たちは〔しばしば〕治安維持軍の名を騙っては、人々に危害を加えている。高速道路で市民に対し暴力をふるっては、金品を強奪している」と述べた。
同氏はさらに、「昔と比べて、司法機関と治安維持軍との連絡はより強固かつ機敏なものになった」と付け加えつつ、「治安維持軍の名を騙って盗みを働くことは、警察の威信を傷つける行為である。ときに、治安維持軍は身分を隠して作戦を実行しなければならないことがあるが、その場合どちらが本物の警察で、どちらが偽物か、市民を混乱させてしまうことがある」と述べ、さらに「治安維持軍と協力して、この種の犯罪に関する特徴を分析し、その情報を市民に提供することを検討中である。そうすることで、市民が万が一ニセ警官に出会っても、偽物かどうかを判別できるようになるだろう」と加えた。
検事総長はさらに続けて、「この種の犯罪におけるもう一つの問題は、市民が偽の警官を見分けられず、本物の警官が彼らに制止を要求しているものと考えて、簡単に自分の持ち物を預けてしまうことだ」と述べた。
モフセニー=エジェイー氏は「こうした人は後になって、治安維持軍を訪れて預けた物品の返却を求めた時に、はじめてそんな〔金品を預けるよう市民に命ずるような〕警察は存在しないということに気がつくのだ」と述べた。
同氏はさらに、「こうした〔犯罪〕者たちと〔不審に思った〕市民が格闘することもあるが、そうした場合は一般市民が負傷することも多い」とした上で、「国営メディアなどのメディアを通じて、この種の犯罪の様態と警察の仕事について、広報を行う必要がある」と指摘、さらに「本物の警察の〔市民への〕職務質問や対応の仕方は、偽の警察とはまったく異なる。こうした犯罪者たちへの刑罰は、確実に強化されるだろう」と語った。
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( 翻訳者:榎本香菜 )
( 記事ID:20851 )