トロス山麓のきのこ、輸出好調
2010年12月04日付 Radikal 紙

アダナ県フェケ郡の低所得の村人たちによって森林地域で収穫されたきのこは、衛生的に梱包されヨーロッパや極東の国々に輸出されている。

人々の間で「真っ黒のきのこ」として知られるきのこの一種は、トロス山脈の裾野に位置するフェケ郡の、オルチル村、チャンドゥルラル村、フドゥルシャー村、トルトゥル村にほど近い森に生え、所得水準が非常に低い山間部の村人たちの重要な収入源となった。

村人たちは早朝に起きて、ほぼ家族総出で松の生い茂る森に行き、ヨーロッパや極東の国々に送られるきのこを収穫し、今年は1キロ3リラから7リラで取引業者に出荷した。

この地域できのこの買取を行うニハト・シェネルさんは、今年の秋は雨が多く降ったため、たくさんのきのこが採れたと述べた。

シェネルさんは、村人たちがこの地域で250トンのきのこを収穫したと述べ、「村人たちが収穫したきのこのうち60トンから70トンは衛生的に梱包されてヨーロッパや極東に輸出され、残りは国内消費に回されました。国内市場で、きのこは1キロ5リラから10リラで買い取られました。この数年収穫量が少なかったため、きのこは1キロあたり40リラまで値上がりしました」と話した。

シェネルさんは、村人たちは収穫の際に栄養価を失わないよう、きのこを詰めるプラスチック容器に湿った土をまいて新鮮さを保っていると話した。

■すべてのきのこが食べられる訳ではない

シェネルさんは、天然のきのこは有毒の場合もあり、注意する必要があると述べた。

シェネルさんは、トルコには一般的に知られていない様々なきのこが生えていると述べ、「きのこの種類は一見区別がつきません。そのため有毒か無毒かの判断を間違えると、望まない結果を生むこともあります。有毒きのこを見分けるために、牛乳の中に浸けたり、そのきのこに動物が噛んだ跡があるかを確かめるといった間違った方法を用いてはいけません」と述べた。

シェネルさんは、天然のきのこを収穫した場合、食べる前に必ず研究機関の分析を受け、科学的に種類を判別する必要があると述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:20853 )