イラク水資源省がイランに対し、領内への度重なる塩水排出をやめるよう要請
2010年11月26日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ イラク水資源省がイランに対し、領内への度重なる塩水排出をやめるよう要請

2010年11月26日付『サバーフ・ジャディード』紙(イラク)HP1面

【バグダード:本紙】

イラク水資源省はイランに対し、塩分濃度の高い排水をイラク領土に向けて繰り返し放出するのを禁止するよう求めた。

 水資源省の声明は、イラクは良好な二国間関係を確保するために、イランが両国共通の水資源に関して起きている事態をイラク側に報告し、それに害を及ぼすような行為を禁じるよう望んでいると伝えている。

 声明によると、イランは最近スウェイブ川からシャラームチャの国境地域にかけての一帯で、イラクと接している国境に向けて塩分を含む排水を意図的に流しており、その排水はイラク・イラン国境のハイイーン川を経てシャット・アル=アラブ川へ流入している。

 一方、バスラ県の農業局は、イランからイラク領土への排水放出に警告を発し、今季の穀物栽培への悪影響を予測した。

 アーメル・アブドゥルフサイン局長は、バスラ県の地方政府がイラン側と調整して、過去に川魚の大量死を引き起こした汚水の放出停止につながった措置を講じたというのに、再びイラク領土にイランの排水が放出されることを農業局は懸念していると語った。

ファーウ、アブー・アル=ハシーブ、シャット・アル=アラブの各郡内のシャット・アル=アラブ川両岸に広がる農地は、昨年塩水による深刻な被害に直面した。一方、砂漠地帯に位置する農地は、地下水を利用していたため、塩水の影響を受けなかった。

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( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:20857 )