ケリー上院議員、ゴラン高原のシリア返還を主張
2010年11月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ケリー米上院議員、カタール首長に「ゴラン高原はシリアに返還されねばならない」

2010年11月30日付『クドゥス・アラビー』紙(イギリス)HP1面

【ロンドン:本紙】

ウェブサイト「ウィキリークス」を通じ漏えいされたアメリカの外交公電により、アメリカ合衆国上院外交委員会委員長のジョン・ケリー議員がカタール政府高官らに対して、ゴラン高原はシリアに返還すべきであり、東エルサレムをパレスチナ国家の首都とするべきであると発言したことが明らかになった。

『イディオット・アハロノート』電子版によると、ウィキリークスが月曜日に暴露した公電によれば、ケリー上院議員は今年2月に行われたカタールのハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニー首長およびハマド・ビン・ジャブル・アール・サーニー首相との会談で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は和平の一環として、ゴラン高原をシリアに返還すべきだと述べた。

ケリー上院議員は、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領がヒズブッラーへの武器供与とレバノン情勢への介入を続けていることを指摘したものの、「アラブ諸国とイスラエルとの和平協定の達成のためにはシリアに専念すべきだ」というカタール首長の意見には賛同した。また、アサド大統領は厳しい決断をすべきであり、ネタニヤフ首相は妥協を受け入れ、和平の一環としてゴラン高原をシリアに返還すべきだと述べた。

エルサレムについては、ケリー上院議員は会談では自らの見解について発言はしなかったが、米政府の政策に言及し、アル=アクサー・モスクの管理権を獲得して東エルサレムをパレスチナ国家の首都とすることは、パレスチナ人にとって交渉の余地のない事柄だと述べた。

またケリー議員は、「イスラエルはイスラエル国家のユダヤ性などいくつかの問題に関しては交渉しないだろう」と述べ、「パレスチナ国家の武装解除や国境線の問題は交渉を通じてしか解決できない」と強調した。

会談の最後にカタール首長はケリー上院議員に対して「イランを信用することはできない」と述べ、「彼らが100の言葉を発しても、そのうちの1つしか本当のことを言わない」と述べた。

ウェブサイト「ウィキリークス」は新聞5紙を通して、世界各国の米大使館と国務省の間でやり取りされた書簡を含む文書25万1千件以上を公開し、それらの情報の公開が世界中で反響を呼んでいる。文章の内容は、中東における米国の外交についての情報がその多くを占めている。

また『インディペンデント』紙によると、「テルアビブではなく」カイロから送られた報告書の中には、ネタニヤフ首相がお洒落で魅力的であると言及されているが、同首相の問題は約束を守らない「うそつき」だということだと述べられている。

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( 翻訳者:亜森ディナ )
( 記事ID:20868 )